フカセメジナ釣り大好きの筆者が、高水温期ならではの磯の楽しみ方を紹介。カラス貝を落とし込むだけだが、シンプルかつダイナミックな釣り方で三浦の「高磯」を満喫した。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・塩田哲雄)
三浦の「高磯」へ釣行
8月31日に一年振りにこの釣りに出掛けてきた。向かった先は、神奈川県三浦半島の毘沙門地区にある「高磯」という地磯。
天候は快晴。風も波もなく、気温32度、水温は27度台、陸も海の中もまさに夏真っ盛り。先行者が数名いて、サザエをエサにした本格的なイシダイ釣りをしていた。
本当ならば高磯で一か所ハエ根がないポイントがあり、そこに入って短竿で釣りをしたかったのだが諦める。できるだけハエ根がせり出ていないポイントに釣り座を取った。
当日の仕掛けと釣り方
最初に組んだ仕掛けは、ハエ根があることから長さ5mの磯竿。道糸4号、ハリス4号1m。ハリはチヌバリ4号。貝ムキヘラでカラス貝を開き、両サイドのヒダを貝から剥がして貝柱は切らないようにする。
身の真ん中にハリを刺し、ハリからエサが取れないか確認。殻付きのままポイントへエサを投入してアタリを待つ。この釣り方はコマセをしないが、エサに集魚力があるためすぐにいろいろな魚が寄ってきやすい。一投目から竿先にアタリが出たがエサ取りにやられてしまう。
3投目でイシガキダイ登場!
次もエサ取りにやられたが、3投目はバッチリアタリを捉えた。コツコツと竿先を震わせた後、10cmほど竿先を押さえ込むアタリだった。早く根から魚を引きずり出さないと根ズレで切られてしまうと思い、強引に竿を曲げた。
上がった魚は何と三浦では珍しいイシガキダイ。19cmと小さいサイズだが黒い点々模様だけは立派な成魚。小さいながらもパワフルな引きだ。
27cm良型カワハギも顔出し
次のアタリは仕掛け投入後浅いタナで魚がエサに食い付いたのが分かった。アワセと同時に魚の重さと引きの強さが先程の比ではない。
道糸もハリスも4号と太いのでドラグを使わずに竿で溜め切って魚を抜き上げた。本カワハギをゲット!27cmもある大物。磯釣りではなかなかお目にかかれない良型に思わずニンマリだ。
イシガキダイがサイズアップ
その後はエサ取りの猛攻にあってしまう。30個あったカラス貝もあと残りわずか。エサ取り対策としてチヌバリの5号にサイズアップして、小さなアタリでもしっかりハリ掛りさせられるようにした。そしてここから怒涛の2連発。最初は今日一番のガチンコファイトで釣り上げた27cmのイシガキダイ。
このサイズが居るってことは、もっと大型もいるのだろうか。磯にはいろいろな夢がある。さらに26cmの良型カワハギを追加することができた。
気が付けば沖には風波ができ、磯際でも少し波が出てきた。釣りを十分堪能できたので、今日は夕日を見ずに高磯を後にすることとした。