8月15日、愛媛県宇和島新港発のはま渡船の船でケンサキイカを夜釣りで狙ってきた。仲間とわいわい楽しみながら、トップはおいしい本命36匹手中となった。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・濱堀秀規)
宇和海でケンサキイカ夜釣り
本格的なケンサキイカシーズン突入で、たくさんのイカ釣り船が出船している。船長は平日も休みなしであるが、週末ともなると多くの人や船が、宇和海に繰り出してくる。
釣り師の方も、イカ専門の釣り師だけでなく、磯釣り師も参戦する。夏場は暑くて磯にはいけないが、涼しくなった夜のケンサキイカ釣りには釣行できるので、磯釣り師の数が増えるというわけである。
はま渡船から出船
当日はま渡船に集まった私たちグループは、今回9人である。その中で石川さんが初めてで、この日がケンサキイカ釣りデビューである。
宇和島新港から出船した船は、ポイントに到着。船長が選んだポイントは、四国と九州の両方が見える、中間の場所である。ここは、豊後水道の海域というのだろうか?
日が沈み釣り開始。しかし、8時ごろまでは、ポツリポツリとしか食ってこない。イカ名人の井上リーダーも、その時まではケンサキイカ3匹と、スルメイカ3匹の6匹止まりである。他の人も似たような釣果である。
浜船長も「今日は、あんまりよくないなあ。水温もここ2日下がっているから…。」と申し訳なさそうである。
初心者でも大物連発!
その中でも、気を吐いたのが、なんとデビュー戦の石川さんである。石川さんの現役時代は警察官であったが、今は孫を愛する、いいおじいちゃんである。その石川さんには、なぜか大物のケンサキイカばかりが掛かる。
ダブルで大物が掛かったときには、抜き上げられなくて、1匹が空中でブランブラン。もう1匹が水面で、逃げようとシュッパ、シュッパと、もがいている。ようやっと取り込んだ2匹は、ともに胴長40cm近くある大物である。1匹で2~3匹分くらいある良型である。石川さんの横に陣取った井上リーダーも「すごい、良型ダブル!」と称える。
ドラグ設定の重要性
井上さんが「よおーし」と意気込んだが、「あれっつ。こんな足だけじゃ」と情けない声を上げる。
「強く合わせすぎちゃうん?」
「あわせが強すぎたわ」と言いつつ、スッテに残った触腕にかぶりつき、「あまーーーい。」
「ケンサキはあまいんよなあ。」
反応があったときには強くアワセを入れないと、巻き上げる途中や、水面から抜き上げる時によく逃げられる。しかし、そのアワセが強すぎると、触腕だけが切れて仕掛けが上がってくることが多々ある。
この問題は、リールのドラグ調整で解決できる。ガチガチに締め込むのではなくて、強くアワセを入れた時には、イトが少し出るくらいに調整することである。イカ釣りでも、ドラク調整が大事である。