沖堤防での投げ釣りで五目釣果 海水浴場閉鎖で穴場に?【須磨浦一文字】

沖堤防での投げ釣りで五目釣果 海水浴場閉鎖で穴場に?【須磨浦一文字】

コロナウイルスの開設しなかった神戸・須磨海水浴場。その沖に浮かぶ須磨浦一文字は釣りの穴場だ。今回は投げ釣りで、キス、ガッチョにカワハギと多彩な魚種を楽しんだ。

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(アイキャッチ画像提供:WEBライター・伴野慶幸)

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海釣り 投釣り

序盤に根掛かり多発

5番波止の西端はルアーマン2人組が先にキャスティングを始めたので、少し東側に距離をとって沖向きに投げ釣りを始めた。投げ竿は2本用意し、最初はフルキャストして60mぐらい投げ、少しずつ手前に引いて魚影の濃い場所を探る作戦を試みた。

しかし、50mほど手前に引いた所で根掛かり。2投目もまた根掛かり。なぜ?と不思議に思ったところで、近くに小型漁船が現れて海底に仕掛けた漁のカゴを引き上げ始めた様子を見て、原因が判明。

フロートフェンスの切れ目となっている50mぐらい沖を境に、いくつかのブイが点在している。どうやらその付近の海底にロープや漁具が沈められていて、そこで根掛かりしたようだ。そこで、40mまでの近投に切りかえて、その分、広角に投げ分けることにした。

1尾目はピンギス

近投に切りかえてから、朝7時前ぐらいに巻き上げた竿が少し重く感じた。おっ…と期待感を込めて慎重に巻き上げると、待望のキスが付いていた。きれいな魚体ながらサイズは小さく、いわゆるピンギス。待望の1尾目ということでスカリにキープした。

沖堤防での投げ釣りで五目釣果 海水浴場閉鎖で穴場に?【須磨浦一文字】ピンギスだが嬉しい当日1尾目(提供:WEBライター・伴野慶幸)

この後、キャスティングを続けるも不発だったルアーマンたちが東側に移動したので、波止の西端は私一人の貸し切り状態。西向きにも広く投げ分けられるようになった。これが幸いしたのか、その後、ガッチョがダブルで掛かり、サイズの良い方をスカリにキープした。

小型キスが主体

当日は中潮で9時20分頃の満潮と、上げ潮で良いコンディション。釣り方も軌道に乗ってきて、2本の竿を出すと、少なくとも1本には何かの魚が掛かって来る状態になった。キス、ガッチョ、青ベラ(キュウセンの雄)、ハゼ、チャリコと魚の活性は高いが、10cm余りの小型も多く、半分以上は泣く泣くリリース。

良型のキスを抜き上げの直前でバラしてしまう失敗や、体表のトゲには要注意のウミケムシも多発し、魚の掛かりの割にはスカリの中の増え方はポツリ、ポツリといった状態だった。

チヌやグレの姿も

投げ釣りの打ち返しの合間に、周りの様子を見て回った。5番波止のルアーマンたちは苦戦していたが、西向かいに見える6番波止で、ルアーマンがハマチをヒットさせた瞬間を目撃した。

沖向きのテトラでは、穴釣りで良型のガシラやイソベラなどの根魚を足で稼いでいく釣り人の姿があった。極め付けは内向きの波止際。海面に目をやると、透明度の高い須磨の海の波止際を悠然と泳ぐ良型のチヌにグレの姿が多数。予想外の見えチヌ、見えグレの姿に驚くと同時に、須磨一文字がフカセ釣りの好釣り場というのが納得できた。

キープサイズのチャリコ

満潮の時間帯となった9時過ぎ、波止の内側は水に浸かった。迎えの便は10時なので乗り込み時はやっかいなことになるな…と思いつつも、納竿までのラストスパートに挑む。

生きの良いイシゴカイを選んでていねいにハリに刺し、仕掛けを投げた後もていねいに底取りをしながら、徐々に手前に引いてくる。するとブルッという感触が伝わってきた。期待できるサイズが掛かったと慎重に巻き上げると、キープサイズのチャリコが姿を見せた。

激しく抵抗したカワハギ

スカリの中に彩が加わったが、もう一花咲かせたい。その願いが天に通じたのか、納竿間際に巻き上げた竿から当日一番の重量感が伝わってきた。最初こそ難なく手前に寄せてきたが、波止際近くで魚が抵抗を見せた。

気を引き締めて一段と慎重に巻き上げていくと、海面に姿を見せたのは、盛夏では考えられない肉厚のカワハギ。無理して抜き上げるとバレてしまうと考え、タモを手にして無事捕獲。20cmを超えるサイズのカワハギが映える賑やかな釣果を手にして納竿し、10時の迎えの船で波止を後にした。

沖堤防での投げ釣りで五目釣果 海水浴場閉鎖で穴場に?【須磨浦一文字】20cm超のカワハギが登場(提供:WEBライター・伴野慶幸)

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