磯フカセ釣りでの『サラシ』攻略法 「ウソのサラシ」の見分け方とは?

磯フカセ釣りでの『サラシ』攻略法 「ウソのサラシ」の見分け方とは?

夏~秋シーズンのグレ攻略に重要な要素となる「サラシ」。今回は、磯でのグレフカセ釣りにおけるサラシの活用法について解説しましょう。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・兵頭良弘)

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『2つのサラシ』を見分けよう

一言で「サラシ」と言っても、磯際から白い泡が沖に向かって広がっていれば魚が釣れるのか…と言えば決してそうではありません。見た目には同じようなサラシでも「ウソのサラシ」と「本命のサラシ」があります。その見分け方を簡単に紹介します。

ウソのサラシ

一見、上から見ていると磯際や水際が白い泡で濁り、いかにも「サラシ」なのですが、実は潜り潮がどこにもなく、白い泡が無造作に水面を沖に向かって大きく広がるのが「ウソのサラシ」です。

まきエサを入れても、表層をアッと言う間に滑り、広がって分散しながら沖へ流れてしまいます。また、さしエサが海中になじまないので、ポイントから外れてしまい、まきエサと全く同調せず、ターゲットとなる魚もサラシの中に入ってきません。

さらに、海中へ巻き込むサラシがなければ新しい酸素を水中へ供給できないので、魚の住みかとしては不適合と言えます。

本命のサラシ

狙いたい白い泡のサラシが沖で合流し、その地点で潮のヨレが発生したり潜り潮ができているようなポイントがあれば最高です。平面的にはサラシの中で一番、緩い流れの潮が沖に払い出している場所や、立体的には磯際から打ち返したサラシが潜り込んむ所や、何本かの払い出しの潮筋がぶつかるところなどです。

基本はまきエサが水面を上滑りしないで、引き込まれる場所ができているような場所が最高のサラシ場となります。潜り込むサラシは、新鮮な酸素を海中へ供給するので魚も住みやすく、様々な魚のアタリが期待できるのです。

磯フカセ釣りでの『サラシ』攻略法 「ウソのサラシ」の見分け方とは?ウソのサラシと本命のサラシ(作図:WEBライター・兵頭良弘)

まきエサのタイミング

サラシは大きければ大きいほど、まきエサが拡散されてしまうのは言うまでもありません。したがって、サラシの中を狙う場合、まきエサはできるだけ「少量ずつを絶え間なく」撒き続けてください。

エサを撒くタイミングは、波が磯から払い出そうとする瞬間に合わせて打ち込めば、まきエサはは海中へなじみやすくなります。沖を狙う場合は、ウキの動きと仕掛けのなじみ方を細かく観察し、表層を流れる潮ではなく、サラシの中にまきエサがなじみながら狙ったポイントへ運んでくれる潮を狙います。

仕掛けの操作法

いろいろな潮が重なるサラシの中では、仕掛けに対する抵抗がかなり大きく、ラインメンディングを怠るとアッと言う間にウキだけが流され、フカセ釣りの基本であるさしエサ先行型の釣りが難しくなります。

サラシに仕掛けを入れる場合、さしエサから入れて、ラインを張り気味に操作し、ある程度さしエサ、ハリスがなじんでからウキを入れるなど、あくまでもさしエサ先行型の釣りを心掛けることが重要です。

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