今さら聞けないアジングのキホン:「アジはレンジを釣る」の意味とは?

今さら聞けないアジングのキホン:「アジはレンジを釣る」の意味とは?

「レンジ」とは釣りでよく聞く言葉だが、「水深」や「タナ」という意味である。アジングにおけるレンジ把握は釣果を握る重要なカギとも言えるだろう。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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アジングのレンジについて

レンジについては、船釣りなどでは「水面から/底から〜m」と言われることが多い。しかしアジングでは、そのような水深の考え方をしない。表層・中層・ボトム、と分けるか、「カウントダウン」して、たとえば「5のレンジ」と言ったりする。

リグを投入して、頭の中で数字を数える。これを「カウントダウン」と言う。アジは一定の水深に群れていることが多いので、カウントダウンしてアタリがあったレンジを重点的に攻めることがカギとなる。

どのレンジにアジがいるかは、その日、そのときの状況によって異なる。よって、「前に来たときには10のレンジについていたから、今日も10のレンジを重点的に」という考え方は少し違う。以前アタったレンジをベースとして考えることもいいが、何より大切なのは、その日アタるレンジを見つけて、的確に攻めることである。

カウントダウンの方法

アジングにおけるカウントダウンは、1カウント=1秒でなくてもいい。

自分の頭の中で数えるリズムで、1、2、3…と刻めばいいのだ。大事なのは、その刻み方が一定であること。正確なカウントダウンによるレンジ把握で、アタったところを重点的に攻める、そこで魚を連発させる、という理想的なアジングができる。

「たまたま釣れたけれど、どこのレンジで釣れたのかわからない…」というときは、釣れたときの挙動を思い出してみよう。表層・中層・ボトム付近など、大まかな情報があるだけでも次のキャストのヒントになる。そうしてなるべく「釣れたときと同じことをやる」ことによって、再現性のある釣りが可能となる。

レンジ別のジグヘッド重量

筆者の経験上、アジングでは1gアンダーが基本だ。私はなるべく潮が緩んだ、漁港の内側で釣ることが多いので、その感覚を基準にレンジ把握にオススメのジグヘッドを紹介したい。

・潮がそこそこ効いていて、水深もあるポイント=1.3g前後
・静穏な波止のような場所で、水深がある程度あるポイント=0.8g
・水深1m以下のシャロー=0.4g前後

今さら聞けないアジングのキホン:「アジはレンジを釣る」の意味とは?汎用性の高い0.8gのジグヘッド(提供:WEBライター・井上海生)

ちなみに、アタりさえあれば、基本的には軽いジグヘッドの方が食わせやすい。アジはエサを「吸い込む」系の食べ方をする魚で、少しでも捕食の対象が重いと、うまく口の中に入らないのだ。よって、0.1g、0.2gという違いでも、軽いジグヘッドの方が食いはいい。

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