夏にハイシーズンを迎える丹後・宮津のイカメタル。夜になると、イカ釣り船の光が沖にズラッと並ぶ光景は夏の風物詩です。ライトタックル&シンプルな仕掛けでイカメタルに挑戦してきました。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・木村悠哉)
丹後でイカメタルゲーム
2020年8月9日、少し暑さが和らいだ18時ごろに丹後・宮津のイカメタルゲームに出船。お世話になったのは田井宮津ヨットハーバーから出船するワープゾーンさん。筆者のグループは6人だったため、小型船を貸切っての釣行となりました。
丹後エリアのイカメタルは主に6月ごろにシーズンインし10月ごろまで楽しめます。ですがやはり一番釣れるのは夏のこの時期、多い人で40杯以上釣れているそうです。またサイズも小型が中心ですが、中にはパラソル級と呼ばれる大型の群れも回っているそうで期待が高まります。釣れるイカの種類はマイカ(ケンサキイカ)、スルメイカ、ヤリイカなど。時期によってはアオリイカも交じるそう。
イカメタルタックル&作戦
今回使用したイカメタルタックルは、ベイトタックルとスピニングタックルの2種類。ベイトタックルにはオバマリグとも言われるスタンダードなイカメタルリグを、スピニングタックルにはオモリグをセットします。メインラインはどちらもPEラインの0.8号を選択しました。
オバマリグの中エギには2.0号のエギを、オモリスッテは15号から20号までを潮の速さによって使い分けます。さらに潮が速い場合や広範囲に狙いたい場合に備えて、オモリグは25号から30号の重さまでを用意しました。こちらもエギは2.0号です。
まずはオバマリグを選択
まだ少し明るい19時前にポイント到着です。水深は60m、船長がアンカーを投入して船を固定し、さっそく実釣開始です。仲間と協力して様々なエギカラーを試し、当日の当たりカラーを探します。
潮はさほど速くないためオモリスッテ15号のオバマリグを選択。明るい時間帯は底ベッタリとのことで、ボトム~5m以内をネチネチ狙いますが、同行者が1杯釣り上げるのみとなってしまいました。この時のヒットカラーはレッドヘッドグリーン。筆者もカラーをかえてその後を狙います。
ライト点灯で本番開始
辺りが暗くなったころ、ついにライトが点灯します。このライトに寄ってきたベイトを捕食するイカを集めて釣るのがイカメタルの本番です。ライトが点灯してから30分ほどたったころ、同船者のヒットを皮切りに船内で連発、遅れて筆者にもヒットしました。タナは水面から30m、かなり浮いてきているようです。
この時のアクションはゆっくりとしたワンピッチで、シャクリ上げてからのステイ。カラーはレッドヘッドグリーン。この日は最後までこのカラーが当たりカラーのようでした。サイズは胴長15cm程度の小型でしたが、出遅れた焦りもあり嬉しい1杯目です。
その後も40m付近からシャクリ上げてのステイのパターンで10杯ほど追加しましたが、最大でも胴長25cm程度でサイズは伸びませんでした。この時点で潮が徐々に速くなっているため、オモリスッテを20号にチェンジ。オマツリ回避のためにもオモリスッテの重さは複数持っていくのが吉です。
オモリグにも挑戦
船はアンカーで固定されているため、船長も参加できるのがイカメタルの面白いところです。船長はオモリグで参戦。軽くキャストして沈めてから2~3回シャクってからのステイで次々にアタリを拾っていきます。
潮がさらに速くなってきたため、こちらも25号のオモリを付けたオモリグで応戦。船長のアクションをマネながらしゃくっていると40m付近で3シャクリしてからステイしたタイミングでヒットしました。
その後も同じタナ、同じパターンでサイズは小型ながら連続で5杯ほど追加。他メンバーもオモリグのみヒットし、イカメタルには反応しないという時間帯でした。潮が速い時間帯はオモリグのほうに分があるようです。