コロナと猛暑、マスクで熱中症が心配される今年の夏、大物釣って涼を感じようと、8月9日奈良県と大阪府境近くにあるヘラ釣り池「フィッシングセンター竹の内」へ釣行した。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・森宮清釣)
ヘラ初心者の釣友をアテンド
今回は「ヘラ釣りは初めて」というK君も一緒だ。せっかく同行するなら、必ず手応え十分な巨ベラを釣って貰って、ヘラ釣り大好きになっていただきたいというのが私の願い。
釣り場着は午前8時、この池で一番よく釣れる場所である中桟橋の入り口にK君、隣に喜多氏、そして私の順に釣り座を取った。
タックルとエサ
サオは3人とも12尺だが、喜多氏とK君のミチイトは1.5号、私は1号を使った。ハリスは0.5号、ハリはプロスト5号、この釣り場は底釣り専用だから、上バリトントン仕様である。
エサは50㏄カップで、一景の底餌クロレラ3カップ+ベースグルテン3カップでスタートした。
開始後すぐにヘラの反応
さすがに夏、ヘラブナの活性は最高にいいとみた。釣り始めのエサは、3回ほどは何の障害もなく底に着いたので底でエサ切りする。以後ウキが立った時点で、ヘラブナが寄って集って、エサを突いているのだろう、なかなか馴染まない。
馴染んで数秒で触り、そのまま待つと「ツン」と特有のアタリが出る。何だか動画でよく釣れる場面だけを集めたような感じなので、つい笑みが出る。サオを立てると強烈な引き、夏のヘラブナは元気過ぎ、いつもの0.4号のハリスなら多分即切れの感じだ。
『初ベラ』手中でミッションコンプリート
一方K君はどうかなと目をやると、こちらもアタリ続出。しかし彼はアタリを理解していないようで、彼のウキを見ながら「それアタリ」と知らせると慌ててサオを立てるが、時に遅すぎたりして苦笑いしていた。しかし、釣りの筋はいいようで、次第にサオを大きく曲げては嬉しさを身体全体で表していた。
彼の釣りを見ながらの釣りなので何度もアタリを見逃したが、それでもサオは絶えず曲がって、良型がタモに入る。今回はなぜか皆33cm前後の大物ばかり、色もスタイルも申し分のないヘラブナだ。
周りを見回しても皆さん好調の様子で、あちこちで大きくサオが曲がっていた。
エサによる反応の違い
午後からK君にエサを変更して釣って貰ったが、エサの種類によってはアタリの出ないエサもあることを知ってもらうため、グルテン単品や底釣りの夏、芋グルなど単品で釣ってもらった。
最後にエサをミックスしてもらったが、底餌クロレラを交ぜた途端急によく釣れだして、「クロレラ」凄いと大声で賞賛の一幕もあった。
今回は3人ともスレ掛かりが少なく、大物がよく釣れて、「ヘラブナ釣りがこんなに楽しいものだとは知りませんでした」と大喜びしていたので、こちらも責任果たした気分でサオを仕舞った。
大健闘の最終釣果
釣果は私が31匹、喜多氏が22匹、K君も大健闘で18匹の釣果だった。秋の終わりまでヘラブナは最もよく釣れるシーズン。釣れ過ぎて腕や指先が「こむらかえり」するほど釣りたい時は、「竹の内」をお勧めしたい。
ちなみにこの日最もよく釣れたエサは、新ベラグルテン底とダイワの底釣りダンゴ3対2の組み合わせだった。なお、竹の内の夏は、麩エサは魚が浮くから不向き。
<森宮清釣/TSURINEWS・WEBライター>