砂地に生息するシロギス(以下キス)。ホワイトパールのような美しさから「海の女王」とも呼ばれる。今回はキスの釣り方やポイント選定について解説してみよう。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 中濱友也)
投げキスの釣り方
仕掛けが完成したらエサをつける。ハサミでカットすることで体液が出て集魚効果が上がる。虫が苦手な人は人工イソメ(ワーム)も販売されているので使ってみるといいだろう。
釣り方には、置きザオと手持ちの引き釣りの2パターンに分けられる。置きザオはキスの活性が高いときはいいのだが、つけエサがフグなどのエサ取りの餌食(えじき)になりやすい。引き釣りは、海底をずりずりと引きずりながらキスに誘いをかける釣り方で、エサ取りも掛かりにくい。
仕掛けを着底させたらリールを巻いてイトフケを取る。リールを5巻きしてから数秒間巻くのをやめる。魚がエサに食いつく間(ま)を与えてやるのだ。ここでコツコツとアタリがあったら軽くアワセを入れる。キスは意外と強く引くのでハリ掛かりすれば初心者でも分かるはず。魚が掛かったらリールを一定のスピードで巻いて取り込む。
今後の状況
キスはお盆ころまで良型が狙える。お盆が近づくにつれて小型のキスが目立つようになるが、数釣りが楽しめるようになる。秋が近づく9~10月は越冬のための荒食いシーズンとなる。再度、良型がエサを求めて浅場にやってくる。しばらくちょい投げでキス釣りが楽しめるはずだ。
現在、新型コロナウイルス感染拡大のため、県外への外出が控えるような状況になりつつある(一部ではすでに自粛規制)。釣り場によってはサオ出し禁止、あるいは立ち入り禁止の所もあることだろう。こんな状況なので絶対に無謀な釣行は行わないようにし、「新型コロナ」「熱中症」「釣り人のマナー」以上の3対策をしっかり行った上で、ちょい投げを楽しんでほしい。
<週刊つりニュース西部版 中濱友也/TSURINEWS編>