相模湾で狙える最大級のターゲットの一つ、キハダマグロ。代表的な狙い方は、ルアーのキャスティングにエビング、ライブベイトにコマセ釣りだ。今回は、活きイワシによるライブベイトの魅力を紹介。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・古谷健太)
ライブベイトの魅力
ライブベイト船はコマセのキハダ釣りと異なり、シンプルなタックルと仕掛けで狙う釣りであり、狙う水深もほぼ水面に近く、複雑なテクニックも必要ない。
キハダマグロ釣りに挑戦したいが、コマセ釣りの経験が浅いと言う人にもオススメ。
ライブベイト船の最大の特徴を一言で言うと「爆発力」にある。キハダやカツオの群れを探している間は、気ままなクルージングのような状態だが、いざ群れを見つけたり、魚の跳ねやボイルが始まると、船のあちこちでヒットが連発する。同時に4、5人がキハダとファイト中と言った状況も決して珍しくはない。
コマセのキハダ釣りも状況の良い時は、複数人の同時ヒットもあるが、ライブベイトのヒットラッシュはそれとは比べ物にならない。そのため、初挑戦の方でもキハダに辿り着く可能性が高く、キハダマグロへの最短距離の釣りといっても過言ではない。
釣れた際の解体サービスも
キハダマグロは20kgを超えてくるターゲットである。「そんな魚を入れるクーラーボックスなんて持っていない」、「どうやって捌いていいか分からない」と言った人も居るだろう。船宿によっては解体をしてくれる船宿もある。持ち帰りのことを気にするのであれば、解体をしてもらえるかどうか事前に確認しておこう。
自信の持てるノットを持つ
この釣りは、釣り人全員が生きたイワシを泳がせることになるが、イワシの大まかなコントロールはできても、あとはイワシ任せの部分が多く、オマツリが多発する。そのため仕掛けはシンプルだが、オマツリやハリス切れに対応するために、リーダーの結び(PRノット、FGノットなど)ができることが絶対条件である。ハリについてはハリス付きの市販のものを購入して、使用する長さに切って使うこともできるが、ハリスとPEラインの接続ができなければならない。
この釣りはイワシに元気に泳いでもらう必要があり、イワシの負荷を軽くすべく、サルカンなどを使うことは好ましくないため、一つで良いので自分が船上で自信を持って組めるノットをマスターしておこう。
また、キハダとのファイトは10分以上かかる場合もある。夏の炎天下で電動リールを使わない、手巻きの激しい戦いになるので、しっかりとした水分補給をしておこう。
まとめ
キハダの魅力と言えば、やはり「大物釣り」であることに尽きる。ライブベイトはシンプルなタックルと仕掛けで狙うため手軽であり、シンプルな釣りであるが故の、壮絶なキハダとのファイトを制した際の達成感は相当である。まだキハダ未挑戦の方は、まずはこのライブベイトから挑戦してみてほしい。
<古谷健太/TSURINEWS・WEBライター>