伊藤さとしのプライムフィッシング。テーマは「マッシュエサは難しくない」。近年、マッシュの釣り(宙の大型狙い)が脚光を浴びている。今回は千葉県君津市にある片倉ダムでの実釣編。
(アイキャッチ画像提供:週刊へらニュース 伊藤さとし)
片倉ダムでマッシュエサ実釣
7月29日(水)、千葉県君津市にある片倉ダムに釣行した。5時30分、レンタルボート笹川から出舟。中島岬対岸に位置する通称・トンネル北に入った。
舟宿から進むと、同岬を過ぎた対岸に大きな水中立木がある。立木を挟んだ北側に私、南側に釣友が入り、もう一人の釣友は少し離れて少年自然の家寄りの岩盤手前に入釣した。
剛舟14尺竿を継ぎ、タナ1.5m狙いの宙釣り。エサはマッシュ系の両ダンゴで狙う。
直近のパターンとしては午前中はほぼアタリなし、日並みで11時ごろに小時合いがある。さらに14時をすぎて2度目の小時合いがあり、納竿間際の16時すぎに本格的な時合い到来となるとのこと。よって朝イチはのんびりかまえる。
釣友はマッシュ系エサで9枚手中
ところが自然の家寄りに入った釣友が、開始数投から竿を絞って、早くも45cmアップをゲット。周囲からはハデな”ヤジ”が飛び交うも、本人はじつに気持ちよさそうだ。ちなみにこの釣友もマッシュ系の両ダンゴで、竿は16尺。「朝からこんなに釣れるなんて」とこちらも気合を入れてエサ打ちするが、どうやらこっちのエリアは通常パターンで並びでは誰も絞らない。
11時をすぎて期待感が増すも、見事に裏切られて、気づけば時間は11時すぎ。その間にも好調な釣友だけがパターンを無視して釣り続け、結局この釣友は尺半上2枚を含め計9枚をゲットしてしまった。
42cmのみで納竿
伊藤はというと、ちょうど14時すぎに弱い触りからチクッと鋭く押さえたのが、42cmのレギュラーサイズ。しかしその後はノー触りで、期待の16時をすぎてもウキは動かず、そのまま納竿。
全出舟者10人以上で、型を見たのは数人。少年の家に入った釣友だけが突出した釣果だった。梅雨明けが遅れて連日の天候不順による日照不足の影響で、明らかに水温は下がり気味。水位も高いので立木が露出せず、入釣ポイントも限られる。
夏の片倉ダムに期待
マイナス要素ばかりが目立つのが現状の片倉ダムだが、梅雨明けして照り込みが続けば、ほぼ間違いなく釣況は好転するだろう。そうなればまた面白い釣りができる。
釣れないからと言って通うのをやめてしまっては、大型ゲットは難しい。釣れない時こそポイントを開拓して、いい時合いになったら逃さずに釣り込む。大型狙いは、諦めたらその時点で終わってしまうのだ。
次回も「マッシュエサは難しくない」です。
<週刊へらニュース 伊藤さとし/TSURINEWS編>