【2020夏】酷暑を避けて釣りに行こう:河口域での電気ウキ釣りのススメ

【2020夏】酷暑を避けて釣りに行こう:河口域での電気ウキ釣りのススメ

日中は酷暑。そんな中でもせっかくの休みにゆっくりと近場で釣りでもしたい…となれば、都市圏を流れる河川や周辺波止での夜釣りがオススメだ。

(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)

アバター画像 TSURINEWS編集部

海釣り 堤防釣り

代表的な2魚種の釣り方

都市圏で手軽に狙える、河口域での代表的なターゲットと言えばチヌ(クロダイ)とスズキ(ハネ、セイゴ含む)だろう。両魚種はほとんど同じスタイルで狙えるが、やや狙う場所や釣り方が違うのでそれぞれ紹介しておきたい。

チヌ(クロダイ)、キビレ

夏を問わず河口域での代表的なターゲットであるチヌは、夏の夜釣りでかなり簡単に釣れる。チヌ同様にキビレも交じってくることが多い。

チヌは夜になるとエサを求めてかなり浅い場所まで来て、海底や障害物に潜むカニなどの甲殻類やゴカイの仲間、貝類などを捕食する。そのため、釣り場の水深としては実は1mもあれば十分釣れる。特にエサとなる生物が多い、捨て石やテトラ周りなどではウキ下50cmなんてこともある。

【2020夏】酷暑を避けて釣りに行こう:河口域での電気ウキ釣りのススメ浅場でも障害物周りは狙い目(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

釣り方のキホン

釣り方としてはウキを流している時に、時々障害物などにハリが乗ったり、掛かったりするくらいのウキ下で狙うのがミソ。アタリはウキをゆっくりと押さえ込むように沈めるが、チヌに関しては早アワセは厳禁だ。ウキが海中でとどまっている間は我慢し、さらにウキが見えなくなるほど沈んでからアワせる。

【2020夏】酷暑を避けて釣りに行こう:河口域での電気ウキ釣りのススメ河口の代表魚種チヌ(撮影:TSURINEWS関西編集部・松村)

引きは重量感こそあるものの、青物のように走り回ったり、根魚のように根に潜ったりはしないので、無理をせず竿で溜めるようにしていると浮いてくる。

スズキ、ハネ、セイゴ

出世魚で知られるスズキも河口域に多い魚だ。フィッシュイーターとして有名だが、夏場にベイトとなる小魚が少なくなると、虫エサにもよく反応する。そこで、アオイソメを使った電気ウキ釣りで比較的簡単に釣ることができる。
チヌのように浅場の海底付近を狙うよりも、少し沖目で潮がよく流れている場所を好むのと、底に潜むエサを拾うような食べ方は少なく、あくまでもフィッシュイーターらしく中層のエサを追うことが多い。そのため、ウキ下を浅くして少し投げて狙うと良い。

釣り方のキホン

前述のように基本ラインとしてはやや沖目の潮筋を、ウキ下1~2mで流す釣り方。回遊性の強い魚なので、何度も仕掛けを流しているうちに、魚とエサが出会う…と言った感じ。チヌに比べるとアタリはバラエティーに富んでいて、急にウキを引き込んだり、フワフワと揺らせるだけだったり、横へ走ったり…。スズキも早アワセは厳禁だが、捕食がヘタなのか、アタリがあっても素バリを引く(掛からない)ことが多いのが不思議だ。

スズキ釣りでの注意点は、サイズが幅広いこと。夏の河口域では10cm程度のセイゴクラスから、70cmを超すスズキクラスまでがヒットする。ウキは沈んでアワせてみたら、思ってもいなかった強烈な引きに遭遇してバラシ…なんてこともあるので、いつでも大物に対処できるよう構えておきたい。

チヌは大型になると50cmを超すし、スズキも70cmを超すような大物に遭遇することがあるため、タモは必ず持っておきたい。

夜釣りの注意点

夜釣りはできれば1人では行かずに、万一の事態を考えて2人以上で出かけるのが理想だ。それを踏まえた上で、足場の悪い場所には行かないようにしたい。河口域では整備された護岸もあるが、水際まで簡単にいけるような場所も多く、思わずぬかるみに足を取られることもある。

最後に夏の夜釣りの大敵と言えば「蚊」だろう。特に電気ウキ釣りの場合はあまり動き回ることがなく、アタリを待ってジッとしていることも多いので、蚊よけ対策は万全にしておこう。

<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>