7月21日、三重県・南伊勢町礫浦の光栄丸から出船、イカメタルに挑戦した。「アカイカ」と呼ばれるケンサキイカの繊細なアタリを楽しんだ釣行の模様をお届けしたい。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・横山大幸)
光栄丸でイカメタルに挑戦
7月21日、三重県・南伊勢町礫浦の光栄丸で、イカメタルに挑戦した。メンバーは山本太郎氏、宝成渡船の羽根船長、光栄丸の中村船長、そして私の4人。普段クロダイ釣りでしか顔を見ない面々でイカメタルというのも面白かったが、何より羽根船長が自らサオを握るのを見るのは初めて。これは貴重な釣行になると、楽しみに出かけたのだった。
午後6時半に礫浦を出港し、湾内のイカダで営業を終えたばかりの羽根船長と待ち合わせ。30分ほど走って五ケ所湾沖のポイントへと向かった。
当日のイカメタルタックル
ここのところ、潮がよく流れるとのことだったので、重めの鉛スッテを用意。実際にサオを出してみると、15号の鉛スッテで十分安定するようだ。
上層から探る
このエリアで狙えるのは標準和名でケンサキイカ。日本海ではマイカと呼ばれているが、このエリアではアカイカと呼ばれている。日本海のそれより小ぶりの個体が多いが、身は柔らかく食べても絶品だ。
ポイントの水深は60m。取りあえず中村船長の指示に従って20m辺りから探り始めたが、まだ明るいからかアタリがない。そこで、2m落とすごとに数秒ステイを繰り返して、上から順番に全層探ってみることにした。
25cmアカイカ登場
開始から30分後、水深40mで待望のヒット。胴長15cmの小型だったため、乗っているのかいないのか釣り上げるまで半信半疑だったが、釣れると分かってひと安心。2匹目は打って変わって胴長25cmほどの良型。
水深20m辺りで、落としていく途中にガツンとアタッた。このすぐ後にお師匠さんにもヒット。トモで釣っていた船長たちからも歓声が上がった。
船中順調に数を伸ばす
気がつけばすっかり暗くなっており、いよいよ雰囲気が出てきたようだ。いったん釣れ始めると、順番に皆のサオが曲がり、順調に釣れ続く。お互いに釣れた水深を申告しあって、数を伸ばしていった。
当日は胴長15cm前後がレギュラーサイズ。型が小さいと自然とアタリが繊細になるし、アワせるタイミングもシビアになる。乗りそうで乗らない辺り、釣り味としては面白い。釣れるタナも水深10m未満から50mまでコロコロと変わり、なかなか固め釣りが難しい状況だったが、それでも探っていればポツリポツリと釣れ続くので退屈する暇もなく楽しめた。
最終釣果
11時すぎ、お師匠さんが50mの深ダナからラスト1匹を釣り上げたところで終了。各自20~30匹の釣果で、お土産としても満足の釣果だった。イカメタルは手軽に楽しめて、ほどよい難しさが病みつきになる。この五ケ所沖のアカイカメタルは、9月の頭までは楽しめるとのこと。未経験の人はぜひ一度挑戦してみてほしい。
<週刊つりニュース中部版 APC・横山大幸/TSURINEWS編>