7月5日、いつも乗船する徳島・鳴門の遊漁船「愛海」で釣友たちとタイラバに出かけた。マダイの食いはまずまずで、船中でもきれいなマダイが上がり、最後には70cmオーバーの立派なサイズも上がった。そんな気のおけない仲間どうしの釣行模様をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・濱堀秀規)
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「愛海」でタイラバ釣行
釣友の渡辺和仁さんから電話で「磯シーズンが始まる秋までは、タイラバで、近場の鳴門海峡に行きまくったります。予約しましたので、ご一緒にいかかですか。西村さんもいきますから」と、お誘いがあった。7月5日の日曜日は、遊漁船「愛海」に乗船してタイラバでのマダイ釣りとなった。
常連だらけで貸し切り状態
愛海の発着場兼駐車場に到着すると、看板が迎えてくれる。常連の林基志さんが車から手を振って「浜ちゃん、よろしく~」と挨拶をしてくれた。山口章太さんは「(船長と電話していて)乗り合いに、浜ちゃんが来るって聞いたので、急いで予約入れました」とうれしい挨拶をしてくれる。
当日は、常連中心の乗り合い船なので、知っている人ばかり。仲間内の貸し切り船と同じくらいの気分で気安い。
そして、皆から声をかけてもらえると、「オレってビッグ?」で始まるアラジンの名曲「完全無欠のロックンローラー」の気分で、うれしくなる。私のお腹が中年太りで、身体の一部がビッグなのな間違いないが…笑。
遊漁船「愛海」のコロナ対策
遊漁の各船は、コロナ対策をしているようであるが、今回乗船した愛海も対策をしている。船長は操縦室があるキャビンから出てこない。すべて、船長とは窓越しにマイク放送での会話となる。
だから、タモで魚をすくったり、締めたりするのは、すべて自分か、隣のお客さんどうしで助け合うスタイルである。この方法は、決してコロナ禍を理由に船長が楽をするスタイルではないらしい。
まあ、自分でハリを外したり、エラに包丁を入れたり、指包丁でエラを切って、ササッと血抜きをするのは早いので、私は気にならない。
4つの動作で初心者にも釣れる
タイラバは、実は簡単である。「底取り」「底離れ」「巻き」「やり取り」の4つを基本通りに行えば、誰でも釣れるのである。私は写真係なので「まあ、最初に1尾釣っておくわ」と宣言して、レギュラーサイズを早々と仕留めた。
渡辺さんは、私が先に釣り上げると焦るようで、「キタ~」と巻き上げる。が、釣り上げた魚は「こんなん写真撮らんといてください」と言うチャリコ。ハリを外して即リリース。
船中でヒット続出
その後すぐ数投目に、レギュラーサイズを釣り上げて、今度はニコニコ顔で2尾目のマダイと一緒に写真に収まってくれた。常連の林さんも、一番船尾で簡単に釣り上げている。
山口さんは、いつもビールをガブガブやって、途中から寝るスタイルだが、この日はアルコールを飲まずに、レギュラーサイズを釣り上げた。
山口さんの友人も、良型のマダイをゲット。
今シーズンからタイラバを始めた西村さんもマダイゲットである。皆、普通に、タイラバでマダイを釣り上げていく。
船長の腕が良い?
これも、森船長の潮の流れに合わせたポイントを読む力がすごいからだとは、皆は気づいてないようである。釣り師は、魚を釣り上げたのは、自分の腕が良かったからだと思っているのが普通である。しかし、これは勘違いで、実際は自然の力や、その自然を味方につける船長の力が大きいのである。
これだけ、潮を先読みして、ポイントを探して、一番いい時間に、あっちこっちに動いてくれる船長はなかなかいない。そう思って、森船長をリスペクトしているのは、私だけかもしれないが。
大物は最後に食ってくる
なぜか、大物は最後に食ってくる。今回も、山口さんが魚を掛けた。やり取り中の竿は、魚がコンコンと長いインターバルでたたいているから、マダイなら結構良いサイズである。他の人も仕掛けを回収して、山口さんと絡まないように配慮をしている。私も近くまで寄っていって、カメラを構えた。
スプールが逆転して糸が出ていく。「デカいぞ」、「慎重に」、「魚が見えたら、このタモで突いたらエエんかな」、「糸が切れそう」など、ギャラリーも応援したり、茶々を入れたりして楽しんでる。
70cmオーバーマダイ登場
そして、海面に姿を見せたのは大型のマダイ。70cmは超えている大物である。先日も愛海船で70cmオーバーが出たそうで、船長は「長寸のマダイダービーしよるけん、70cmオーバーって公表して、70何cmかは、最後のお楽しみにするからね」言う。実際80cmと70cmの間くらいの長さであった。
コロナ禍からの復活を願う
東京などの大都市では、新型コロナで陽性になった人が、また増えてきている。この状態だとコロナ禍も、まだまだ続くようだが、このままでは日本の経済が持つのかな…と心配になってくる。
コロナで亡くなった人は1000人を超えたそうだが、日本での自殺者が年間15000人らしいので、それよりは少ない。コロナ対策と、経済対策が同時に解決できる施策に取り組んでもらい、日本が復活できるようになって欲しい。
<濱堀秀規/TSURINEWS・WEBライター>