メジャーな魚だけれど、陸っぱりからはなかなか釣れない魚の代表として挙げられるのがマダイではないでしょうか?今回は神戸の投げマダイ釣りを紹介。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・松尾幸浩)
投げマダイのポイント
続いて狙いとなるポイント3カ所を紹介します。
1.潮目
潮目とは海面上に見える海水の境目を表す用語で、海の色が異なっていたり、波立っているようにも見え、筋のようなものが細長く伸びているようにも見えます。潮目周辺には栄養豊富なプランクトンが停留するため、それをエサとする小魚が集まってエサ場となります。また、海流が激しく流れることで、酸素量が増加し、酸素が多いと魚が活発になることで最高のポイントとなります。
2.カケアガリ
海底には平坦な底や海溝となる溝もあり、また潮流の変化などで坂となるカケアガリもできています。マダイは平坦な底よりもカケアガリに沿って回遊してきますので、そのカケアガリに仕掛けを止めて狙うのが得策です。
3. 潮のヨレ場
この現象はいくつかの潮がぶつかり擦れ合う所で、ここだけ波がないようにも見えます。ここもプランクトンが集まりポイントとなり、また、投げ釣りではヨレた所に投入すると流され難いので釣りやすい場所にもなります。
投げマダイの釣り方
続いて基本的な釣りの流れを解説します。
投入
初めての場所では、やはりマダイの回遊ルートが分かりませんので、投げ釣りのセオリー通りに「遠・中・近」に投げ分けて探っていくことになります。そのためにも投げザオは3セット使用するのが最適。アタリがあればその周辺がポイントとなりますから集中して狙うことになります。
埋め立て地のアジュー舞子は、水深があり、足元の捨て石際でも回遊がありますから特に近投狙いも忘れないようにして下さい。また、釣り場全体は激流の明石海峡に面していますから、潮が速い場合の遠投はトラブルも多いので避けて、足元狙いが無難です。
誘い
釣り方で大事なのは、誘いを掛けること。そのためにハリスは長く取っていますので、キャストして仕掛けが海底で落ち着いたらサオを大きくあおって仕掛けを動かします。この時に仕掛けが浮き上がりマダイに目だって食いつくことがよくあります。できれば5分に1回ぐらいは誘いを実施しすることでヒットの確率も高くなります。
アタリ&アワセ
また、本コウジでは早アワセは禁物で、仕掛けは全遊動式になっているので、アタリがあればリールのベールを起こしてラインを送り込み、違和感をなくして食い込ますことが大切です。サオ先の硬いサオでは、アタリがあってから放置すると違和感を覚えてエサを放すこともあり、特にラインの伸びの少ないPEラインを使う場合は注意して下さい。
魚がヒットして引いたとき、リールからラインが出ていくドラグ機構が付いたリールを使うのが最適です。アワセは、アタリがあってから5~10秒ほど待ってから大きく入れます。
やり取り
マダイはシモリ方向には走りませんから、余裕をもって引き寄せてください。強引な取り込みはバラすことにもなります。また、他のサオのラインにも気をつけましょう。絡むとラインが切れてバラすことがあります。
そして、50cm以上になると力も強いので、走らせて沖合で遊ばすことも重要。途中で、追いアワセを入れて確実にハリを口や喉に掛けるのも大切です。足元に来ても、締め込みは激しく、波止際は捨て石が入っている釣り場も多いので、無理せずにドラグを有効に使って走らせて対処して下さい。勿論、大型になると重量もありますから玉網は必需品です。
反応がない場合
アタらない時の対処法としては、マダイはじっと待っていては釣れません。潮が走っている時は潮流に乗せて広範囲に探ることも可能ですが、潮が緩んで来ると、やはり頻繁に誘いを掛けるのが一番。できるだけマダイにアピールできるようにエサを動かしてください。