茨城鹿島の幸栄丸では「メヌケ」で受付あり。7月8日は4kgを頭に0~2尾。6日は3.5kg頭に0~3尾。今回はメヌケのタックル、仕掛け、攻略法について解説しよう。
(アイキャッチ画像提供:幸栄丸)
メヌケ狙いのタックル・仕掛け
まず、メヌケ狙いのタックルと仕掛けを解説する。
ロッド(竿)
2m前後の深場専用竿。オモリ負荷は300~600号。3~5kgが10点掛けすることを想定して、根掛かりしたときには根起こしできるように、腰のシッカリしたものがベスト。
リール・ミチイト
ミチイトは潮が速いと800m以上出ることも。また、高切れのリスクを考えて、PEライン12号を1000m以上巻ける電動リールがいい。
ロッドキーパー
深海からの巻き上げ時の負荷はとても大きいので、しっかりしたものを選択したい。
仕掛け
中オモリは60号前後。さらにヨリトリリングBL付を接続。ハリはムツバリ20~23号を10本前後。枝スはフロロカーボンライン16~20号を65cm。オモリは350~500号。
エサ
イカの短冊(横1~1.5cm、縦10~13cm)やサバ、サンマ、アナゴなど。タコベイトが有効な場合も。
メヌケの釣り方
次にメヌケの釣り方と攻略法について。
仕掛けの入れ方
出船前にはエサを付けておく。オマツリを避けるため、船長のアナウンスでミヨシかトモから順番に投入。自分の仕掛けにトラブルがあるとその流しは一回休みになるので、仕掛けはていねいに扱おう。
マグネットを使用して、船べりにハリを並べてから投入する方法と、掛け枠に巻いて投入する方法がある。どちらでもいいが、慣れないうちはマグネットをすすめる。
オモリが重いので想像以上にリールからイトが出るスピードは速い。バックラッシュしないようにサミングしながら落とす。もっとも大切なポイントは、底ダチを取れるかどうか。船長の「水深〜m」のアナウンスをしっかり聞いて、その付近になったら竿先に集中。一瞬竿先がフワッとなったり、イトが止まったりする瞬間をとらえる。分からなかったら一度巻き上げて、竿先のしなりで見極めたい。
アタリの取り方
底ダチが取れたら、常にオモリが時々、海底をたたくようにタナ取り。基本はこの状態をキープしていればアタリがでる。反応がないときは10~30mタナを切り、一気に落とし込む。上バリならたたくようなアタリ、下バリならモゾモゾと押さえ込むような反応。
根掛かりがないポイントなら枝間だけ送り込み、多点掛けを狙う。根がきつい場所ならそのままキープ。もしカケアガリなら根掛かりしないように巻き上げていく。この釣りのだいご味は水面に浮く赤い魚の”提灯行列”なので、ぜひ多点掛けを狙おう。
巻き上げと取り込み
巻き上げは、個人の判断で行う船と、一斉に巻き上げる船があるので船長に確認する。ウネリの状況などを考えてドラグを調節。口切れやハリス切れしないようにしてメヌケの引きを楽しもう。
この魚は浮袋があるので、残り10~20mになると前方にゴボッゴボッと浮く。この瞬間がメヌケ釣り最大の喜びだ。魚はたとえ、ハリから外れても浮いたままなので慌てずに中オモリをつかんでたぐり寄せる。ハリスを持つ際の重量感は格別。
レンタルタックル使用も一手
クーラーへの保管は、ひと工夫必要。魚の濃いオレンジ色は帰宅時までは残したいもの。氷水の中に入れてしまうと白く変色するので、直接水や氷に触れないようにしよう。
ややヘビーなタックルで敷居は高そうに見えるが、船宿によってはレンタルタックルがあり、釣り方はさほど難しくない。
<週刊つりニュース関東版 編集部/TSURINEWS編>