リールの『ハンドル』向きの選び方 釣り物や釣り方に合わせるのがベター

リールの『ハンドル』向きの選び方 釣り物や釣り方に合わせるのがベター

世の中に存在するリールの大体が右か左のどちらかにハンドルがついている。釣りの動作に大きく関わってくるだけに、どう選ぶかは大事な問題だ。

(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)

アバター画像 TSURINEWS編集部

その他 お役立ち

筆者の場合

参考になりにくいかもしれないが、筆者の場合は基本的に右利きだが、古くから両方の手を使って釣りをしているので、実をいうと釣りに関してはどちらでも構わない。投げるのも左右どちらでも大丈夫だし、リールもどちら側のハンドルでもOKだ。しかし、竿の動かし方によっては苦手な方向もある。

たとえば船のカワハギ釣り。揺らしたり弛ませたり、微妙なテンションを入れたり抜いたり、時には激しくたたき、アタリと見れば即アワせる。この場合、竿を右手で持たないと微細な動きができないため、ハンドルは左手巻きである。

ベイトリールに関しては、カワハギ釣りとイカメタルなど細かな動きを必要とする釣りに関して左手巻きが中心。タイラバやジギング、船タコ、タチウオなどは電動リールも含めて右巻きで対処することが多い。

同じ理由で、スピニングタックルの場合は、アジング、メバリング、エリアトラウトなどのライトで繊細な動きを必要とする釣りでは左手巻き、投げ釣り、チョイ投げ、シーバス、ショアジギングなどは右手巻きタックルを持参している。

これはどちらかというと、「竿を持つ手」を主眼としていて、その先にハンドルを回す動作が付いてくる感じ。強いていえば、半強制的にハンドルを巻く方の手を決定している。ハンドルをどちら側に付けるのか?という疑問に対しては、「巻きやすい方」、そして「竿の用途による」といういい方もできる。

練習すれば慣れる

ちなみにフカセ釣りでは、多くの人が竿を持ったまま、反対の手でマキエシャクを使ってまきエサを撒く動作を伴う。筆者も以前は、フカセ釣りをする際に、仕掛けを投入したら竿を左手に持ちかえて、右手でマキエシャクを持ってまきエサをしていたが、「左手でマキエシャクを使えれば便利だなあ」と思うようになり、慣れないながらも左手でマキエシャクを使い始めた。

以降、左手でまきエサを撒き続けていると、いつの間にか慣れてしまい、今では右手で撒いた方がぎこちない状態になってしまったくらい。つまり、右利き、左利きで最初はやりやすい方があるハンドルの方向も、練習と慣れでかなりできるようになる。

まとめ

今回紹介したように、「リールのハンドルをどちらの手で巻くのか=ハンドルを左右のどちらに付けるのか」の大きな要因としては、「ハンドルを巻きやすい方」と「用途に応じた必要性」を考える必要があるが、釣りにそこまで慣れていない人なら、まずは「巻きやすい方」を選択すると良いだろう。

その上で竿を使うアクションなどでどうしても竿を持ちたい方の手が出てくれば、練習をする……といった具合だ。

注意点

ハンドルを左右で簡単に付けかえる機種も多いが、最初から右ハンドル機、左ハンドル機といった具合にどちらか片方のセッティングしかされていない専用機もあるので、購入の際には気を付けて見ておきたい。また、ハンドルの方向をかえるためにあらかじめ付属している部品などが必要な場合もあるので注意しておきたい。

また、釣り場でハンドルを外して反対側に付けるのも、本来はあまり良くない。細かなネジなどの部品やハンドルまでも海に落としてしまったり、なくしてしまう可能性があるからだ。できれば、リールのセッティングは自宅で行うことをオススメする。

<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>