釣りエサをエサ店で購入した時にはパックなどに入っている事も多いが、釣り場でさらに扱いやすくするには、そのエサに合ったエサ箱を使用するのがオススメだ。ここでは釣りジャンルやエサ別に適したエサ箱とその理由、使用術を紹介してみたい。
(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS関西編集部・松村計吾)
100円ショップのザル付きケース
100円ショップに行くと、食品用のケースが2重になっていて、ケースの内部にザル、スノコがセットになっているものが売られていて、その形も四角かったり丸かったり、大きさもかなり幅がある。
このタイプをよく利用するのがカワハギ釣りのアサリエサなど。アサリエサの場合は、アサリを塩で締めて保存する。現場で釣りの準備をする際に、海水で洗って塩を少し落としてから使用する事も多いので、底が深いザルが付いていれば、洗うのが楽ちんなのだ。
漬け込み液使用時もOK
またさしエサを漬け込み液などに漬け込んでから使用する際にも、ザルにさしエサを入れて、ケースに漬け込み液を入れて漬け込んでおき、使用時にザルを上げて、漬け込み後の液を捨てればOKだ。
タッパーは切り身などに最適
近年、大阪湾の船タチウオ釣りでテンヤでのエサとして、欠かせなくなっているのがサンマなどの切り身エサだろう。タチウオは群れの釣りなので、時合いには手返しが必要だ。船上でいちいちサンマを捌いていては時間が到底たりない。そこで、自宅であらかじめ捌いておき、身を並べて塩で締めて保存しておくのに便利なのが100円ショップで売られているタッパーだ。
使用するタッパーの大きさの目安としては、自分が使っているクーラーボックスにぴったりと収まる大きさ。クーラー内部の大きさを測ってから購入すると良いだろう。
ワカサギ釣りに便利なエサ箱
ワカサギ釣りに使用する紅サシやサシ虫などは細かな木材の粉の中に入れられて販売されている事が多い。そんなサシ虫用のエサ箱もある。形としては小物ケースを利用したようなもので、中にピッタリと合ったスノコ状の中ブタがセットになっている。
持ち運ぶ際にはケース本体の底にサシ虫を入れておき、使用時に中ブタへ全てを乗せておくと、木材の粉がスノコの下に落ちて、サシ虫だけが残り、取り出しやすくなるというスグレモノだ。
ワンタッチで開くタイプも
本体と金属製のフタが繋がって居らず、ワンタッチでフタが開くタイプの面白いエサ箱もある。金属製のフタが凸状になっていて、押さえると凹状になる事で、フタの周囲に付けられた押さえが開き簡単にフタが取れる。フタを閉める場合は開いた状態でフタを乗せ、周囲の留め具部分を押さえるとパチッと閉じて固定できる。
温度管理や乾燥などが心配ない状況での釣りなら、コンパクトに持参できるので、使用範囲は広い。
カエシが付いたエサ箱
一見普通のプラスチック製のエサ箱だが、よく見ると中ブタらしき物が付いているが、これが「枠」のような形をしている。実はこれはネズミ返しのような役目を果たす。中ブタを閉める事で、エサ箱にカエシができて、ミミズなどの這いだしてくるエサを止める事ができる。こちらもゴカイやミミズなどの虫エサによく利用される。
このエサ箱にもケース内に仕切りがあって2つの部屋となっている商品もある。筆者がよく使用するスタイルがゴカイなどを片方に、もう片方には石粉を入れてゴカイを数匹ずつ石粉の中に入れて使う方法だ。
他にもエサ箱は進化していて、それぞれに工夫された物が登場し続けている。釣り具ショップに出かけた際には「どんなメリット、工夫があるのだろう」という観点で、エサ箱をよく見てみると、新たな発見や勉強にも繋がるはず。
<松村計吾/TSURINEWS関西編集部>