サカナの食べ方でまず思い浮かぶのは「お刺身」。しかしよくよく考えると、淡水魚をお刺身などの生食で見かけることはありません。これはなぜなのでしょうか。その背景にはとても恐ろしい寄生虫がいたのです。
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サーモンはなぜ生食がOK?
ここで一つの疑問が生まれている人もいるかもしれません。
回転寿司などでもおなじみの「鮭(サケ)」は川魚だと言うことです。どうして鮭だけは刺身で食べることが出来るのでしょうか?
実は、「鮭の刺身」というのはおそらく存在しません。刺身として私たちが普段から食べているのは「サーモン」なのです。日本では、野生で捕らえられたものが「鮭」、人の管理下で養殖されたものが「サーモン」と区別されています。
そのため、エサなど生育環境を徹底的に管理されたサーモンは寄生虫の心配がなく、刺身で食べることが出来るのです。
淡水魚の生食は専門のお店で
最近では川魚のお刺身が食べられる施設も各地に存在し、海のサカナとは一味違った味覚から少しずつファンも増えているようです。
しかし、これが食べられるのは徹底的に管理がなされているからだということを忘れてはいけません。自然のフィールドで釣った川魚を、必要な処理をせずに生食することは絶対にやめましょう。
淡水魚のお刺身をどうしても味わいたい場合は、専門のお店で堪能しましょう。
修正のお知らせ
冷凍処理の記述で誤りがあったため、修正をおこないました。(2024/04/12)
ご迷惑をおかけしてしまい、申し訳ございません。
<近藤 俊/サカナ研究所>