4月上旬、乗っ込みマダイを狙いに福岡市西区姪浜港・木鶏丸で壱岐沖へと釣行した。同船のホームページでは良型マダイ、青物、アマダイと魅力的な画像が掲載されており、期待に胸が膨らむ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版 高原稔)
木鶏丸でマダイ狙い
例年、この時期はタイラバでの釣行がほとんどなのだが、今シーズンはひとつテンヤタックルでの釣行を重ね、より「掛けた感」「釣った感」を楽しんでいる。
航程90分ほどで壱岐沖のポイントに到着。周囲を見ると、手釣りの人が半分を占めている。水深は90m前後のため、テンヤは、「紅牙タイカブラTG(タングステン)SSエビロック」12号をセットする。
船長からは「時合いまでは厳しいよ」と言われていたので、ボトムで何か魚がアタればラッキーという思いで投入してみた。数回繰り返しても反応がなかったため、やむを得ずタックルを変更。
テンヤとタイラバを使い分ける
電動リールにセットしたタイラバヘッドに、エビラバ専用仕掛け「紅牙遊動テンヤ替え針SS+エビラバ」をセットする。このタックルならばボトムはエビエサで、中層は電動巻きで対応できることから、単発の魚を効率よく狙うのに適している。
30分ほどして同様のエビラバ仕掛けを使用していた同行者にレンコダイがくる。30cmはゆうに超える良型だ。自分にはアタリがなかったが、船内でぽつぽつとアタリがでだしたことから、電動のタックルを仕舞い、始めのひとつテンヤタックルに持ち直す。12号のカブラで、ボトムがとても分かりやすかったため、フリーフォールが有効な10号のテンヤに付け直す。
1kg本命&ネリゴ手中
なかなかアタリが出せないまま、10mほど巻き上げたところで「ガッ、ガッ!」と待望のアタリがでた。ロッドを叩きながら上がってきたのは1g超ほどのマダイ、ホッと胸をなでおろした。しばらくして、再び魚がテンヤに食いついてきたが、これはかわいいネリゴ。
「あと1時間で納竿で~す」という船長のアナウンスが聞こえた数分後、中層からフリーフォールを繰り返した8号のタングステンテンヤに「モゾモゾ」という違和感を感じた。この日は全般的に追い気が渋かったことから、テンヤを気持ち送り込んでアワセを入れる。
大型オスマダイ浮上
すると、ずっしりとした魚が動かない手応え。念のため、再度アワセを入れてみると、途端に魚が走りだした。ラインはPEライン0.6号(紅牙センサー12ブレイドEX)なので、ドラグは約500gにセットしている。3~4分はラインの出し入れの繰り返しで、なかなか巻き上げ続けることができなかったが、少しずつ巻き取れるラインが増えていく。
リールに搭載されているATD(オートマチックドラグ)の効果は大きく、例え500g程度のセットであっても、アワセのような急激な動きには強めに効き、マダイの引きにはしっかりと追随してくれるのだ。さらにラインが勢い余って出過ぎることもないので、フックアウトの確率が非常に低い。
慎重なやり取りを10分ほど続け、この時期特有のオスのマダイがタモに収まった。
<週刊つりニュース西部版 高原稔/TSURINEWS編>