高いゲーム性で数多くの釣り人を魅了しているブラックバスフィッシング。今回は、夏の中規模河川においてのバスフィッシングで外せないルアー5選を紹介しよう。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・古川竜也)
バス釣りの代表的なフィールド
ブラックバスの生息範囲は広く、野池や河川、湖沼、ダム、水路などに生息している。例えば、ひとくくりに河川といっても、規模の違いによって攻略のキーポイントがかわってくる。筆者のメインフィールドである中部エリアを例に各々のフィールドの特徴を紹介しよう。
・大規模河川
淀川や長良川などのような大規模河川に生息しているバスは、小規模河川のバスに比べるとあまりスレていないことが多い。そのかわり、大規模なフィールドに広範囲にバスが散っているため、バスの居場所を見つけること(サーチ力)がキーポイントとなるだろう。
・中規模河川
遠賀川や旧吉野川などのような中規模河川に生息しているバスを攻略するには、大規模河川と小規模河川のそれぞれの特性を両方活かす必要がある。場合に応じてどちらを優先すべきかを見極める。
・小規模河川
大江川や五三川などのような小規模河川に生息しているバスはキャストの届かない場所が少なく、居場所を特定しやすい。そのかわり、とてもスレていることが多く、居場所を特定しても釣れないことが多い。そのため、バスにどうやって口を使わせるか考えながらルアーをローテーションしていくことがキーポイントになるだろう。
・野池
山間部に位置する野池もあれば、街中に存在する野池もあり、割と身近なフィールドである。野池によって特徴が大きくかわるため、自分に合ったフィールドを見つけることが重要だろう。
・人工/天然湖
日本一大きな湖、琵琶湖にもブラックバスは生息している。その他にも芦ノ湖や、池原ダムを代表する人工湖(ダム)などにもブラックバスは生息している。広大なフィールドのため、サーチ力がキーポイントになるだろう。
バス釣りのシーズン
場所だけでなくシーズンによってもブラックバスの行動パターンはかわってくる。
・春パターン
春はバスにとっての一大イベントのスポーニング (産卵)が行われる季節だ。産卵前、産卵中、産卵後の3つに分類され、それぞれ狙い方や釣れ具合が大きく変化する。特に産卵前のプリスポーンといわれる状態のバスは、産卵する体力をつけるために荒食いをするのが特徴で、デカバスの入れ食い(春爆)を体験できることもある。プリスポーンのブラックバスを狙うことが、ビッグフィッシュをキャッチするための近道だろう。
・夏パターン
夏はブラックバスが捕食するベイト(エサ)が非常に多く、トップウォータープラグからワームまで様々なルアーに反応する季節だ。その反面、猛暑日など暑い日はバスもシェードやディープでジッとして活性が低いことが多い。天候によって狙いを大きくかえることも時には必要な季節だ。
・秋パターン
秋は、フィールド全体の水温がブラックバスの適水温となるフィールドが多いため、シェードなどに固着せず、散らばるケースも多い。そんな散らばったバスを効率よく釣っていくために巻物で探す釣りが秋の定番だ。
・冬パターン
冬のバスはディープなど水温が安定するエリアでジッとしていることが多い。昔はオフシーズンと言われていた季節であるが、現在は冬でも釣れるメソッドが確立され、冬でも釣ることが可能だ。しかし、夏などに比べ、活性の高いバスは極端に減り、食性で食わせることは難しくなる。そのためリアクションによって強制的に口を使わせる釣り方が主流である。しかし例外的に、体力のあるデカバスは冬でも捕食活動を活発に行なっていることもあるため、食性に訴える釣りをすると、思わぬデカバスに出あえるシーズンでもある。
夏の中規模河川の特徴
今回はこれらのパターンの中から、シェードとカレントがキーとなってくる夏の中規模河川を取り上げて解説していこう。中規模河川では対岸のオーバーハングに届くところも少なくないだろう。そのようなバスが溜まりやすいオーバーハング下のシェードや、護岸際のシェードを狙っていく。また、捕食スイッチの入っているバスは、流れ込みや流心など流れのある場所にいる場合が多いため外せない。