2週連続で三重県鳥羽市の相差へ釣行し、両日とも50~60cmのホウキハタやヒラメを手にすることができた。今回は調子に乗っての3週連続釣行。イワシが消える前に急げと、3月19日に釣友と目指したのだが、今回も高級魚が連発する最高の一日となった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・峯卓)
ヒラメ&ハタ狙いで
3月19日に、イワシ五目では以前から名をはせる三重県鳥羽市相差の魚勘丸に出かけた。
例年この時期に的矢湾周辺に接岸するのはカタクチイワシやサッパが大半なのだが、今年は伊勢湾各地でのにぎわいと同じくマイワシに変わり、しかもサイズがバカでかい。平均で15cm、大きいものは20cm超えだ。
まずはエサにする小魚を釣ってから沖で勝負というのが、魚勘丸のライトタックルイワシ五目。五目といっても実際のところ皆さんの目当てはヒラメとハタで、イワシが大きいだけに例年以上に数も型も好調だ。
好調とあって駐車場はいっぱい
港に到着すると平日にもかかわらず駐車場はいっぱい。聞けば当日も誠司船長と親父さん船長との2隻出し。オマエが言うなとしかられそうだが、「みんなお仕事大丈夫かしら」。
ともあれ指示された誠司船長の船に乗り込むと、この春から中学生になる船長の息子、陽翔(ハルト)も一緒に釣りをするという。最近のコロナ渦で一番かわいそうな目に遭っているのが彼ら子供たちだ。海の上くらい心おきなく楽しんでほしいものだ。
まずはエサのイワシを確保
イワシのポイントまではわずか15分。急ぎ準備を済ませ船長の合図を待つが、その必要はなかった。イワシが見えている(笑)。ひと言で表すならばイージー、水面直下でサビキを振れば3匹、4匹と掛かってくる。コレはコレで楽しいから全員夢中で釣っていると、誠司船長がフラッと操舵室から出て、タモを水中に沈めてからおもむろにアミエビをひとつまみ投げ入れた。
バサッとひとすくいであわれウブなイワシがどっさり。「いやいや最初からソレやってくれたらサビキもアミエビも買わなくて済むじゃんか」と思うが、みんなイワシ釣りも嬉々として楽しんでいるからアリなのだ。
30分でエサを確保しいざ沖へ
30分もかからずに必要十分な量を確保して船は沖を目指す。当日のタックルはライトなショートロッドに小型ベイトリール、PE1.5号にリーダー8号、ハリスはフロロ7号の胴つき1本バリ仕掛けだ。
まずは50m前後を狙うがなんだかおかしい。春に多い強烈な二枚潮で、ライトタックルをもってしても仕掛けを落ち着かせられない。思ったように操作できないのだから魚も食わせられるわけがなく、船中オマツリ、根掛かりのオンパレードだ。
浅場に転進も反応なし
業を煮やした船長、浅場の様子を見に行くもこちらは潮なし風なしベイトなしの三重苦。沖出ししてからかれこれ3時間、私のイケスはイワシだけが所在なさげに泳ぎ回るだけ。これはマズい。船が重苦しいムードに包まれるなか、船長だけはタイミングを計っていたかのように突然また沖に、先ほどよりもさらに沖へと踵(きびす)を返した。
再び沖へ戻ると時合い
仕掛けを落としてみると相変わらず潮は速いものの、上下の潮がそろいだしている。「これは食うな」と確信し1mほど底を切って待っていると、ガガッといいアタリでヒラメが登場。
分かりやすく時合い突入で、船中ほぼ全員がこの流しでヒラメをゲット。この日は少し小型が目立つが、中には60cmクラスの良型も取り込まれている。あとは皆さんお待ちかねのハタの時合いがいつくるか。1流し、2流し、ミヨシの友人河井氏がついに掛けた。
ミヨシでホウキハタ
トルクのある重厚な引きはハタに間違いない。無事に取り込んだのは60cmクラスのホウキハタ。超うらやましいんですけど!カサゴなどのようにいれば比較的容易に食わせられる根魚と違って、ハタは時合いがはっきりしている。いても食わない時間が大半なので、ここからわずかの時間が勝負だろう。
私は底を3m以上切ってハタだけを狙う。次も河井氏が掛けるも根ズレでブレイク。聞けば底トントンで食わせているみたいだが、ライトタックルではリスクが高い。信じて浮かせて待っている私のイワシに、ようやく本命が襲いかかった。