『バチ抜け』発生で68cmシーバス2尾 リトリーブ速度がキモ【多摩川】

『バチ抜け』発生で68cmシーバス2尾 リトリーブ速度がキモ【多摩川】

3月中旬、シーバス狙いで多摩川河口に釣行した。未体験だったバチ抜けが突如発生し、良型シーバスをダブルでキャッチできた。

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(アイキャッチ画像撮影:TSURINEWS編集部 平林)

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ソルトルアー ショア

多摩川河口でシーバスゲーム

当日18時、シーバスタックルを携えて多摩川河口のポイントに到着した。筆者はルアーシーバスを始めてまだ日が浅く、湾奥や都市河川の有名ポイントを探り歩いている状況だ。

現場へ着くとすでに日が落ち始めているので、早々に準備する。使用タックルはモバイルパックロッド8ftにスピニングリール2500番台。PEライン0.8号にフロロカーボンライン12lbのリーダーをFGノットで結ぶ。ルアーは10cm前後のミノーやシンペンなどを用意。

『バチ抜け』発生で68cmシーバス2尾 リトリーブ速度がキモ【多摩川】タックル図(作図:TSURINEWS編集部 平林)

電車釣行で挑戦

都内在住で気軽に釣りへ出かけようとすると必然的に電車釣行となるので、パックロッドはかなり便利だ。加えて軽装重視のためルアーの数も必要最小限。去年はこのサオ一本で方々へ出かけていき、ワラサや年無しクロダイ、タチウオなどをゲットできた。

まずはシンキングミノーで様子をみる。何度もキャストを繰り返すが反応はない。橋脚や明暗など地形自体に目立った変化が見られないオープンウォーターでの釣りなので、ある程度の無反応にはめげずに、かすかな潮目を狙ったり、レンジやリトリーブスピードを工夫する。ちらほらシーバスらしきボイルがあるので「釣れる気がしない」わけではないのが救いだ。

中層を1秒1回転ほどのペースで淡々と引いてくる。その瞬間、「ガツン」とアタリが!…しかしあえなく、痛恨のバラシとなってしまった。

『バチ抜け』発生!

20時を回ろうとする時、突如状況が一変した。あちこちでボイルが多発し出したのだ。これは何かがおかしい。もしや、と思い足元をライトで照らしてみると…。

『バチ抜け』発生で68cmシーバス2尾 リトリーブ速度がキモ【多摩川】足元に多数のバチ確認(撮影:TSURINEWS編集部 平林)

バチだ!

実はこの釣行の前にも大潮周りで2度ほど多摩川には来ていたが、バチは確認できなかった。今回は大潮直後の中潮。噂に聞くバチ抜けなんて本当に起こるのだろうか?と半信半疑だったが、確かに起こるのだ。

シンペンをスローに引くも

水面をデッドリトリーブで流していけるような、いわゆるバチ抜け専用のルアーはあいにく持ち合わせていない。しかしシンペンがある。

期待を込めてキャストし、ロッドを高く掲げ、限りなくゆっくりと引いてみる。だが反応無し。目の前でボイルが乱発しているのに何とも歯がゆい。「バチが抜け過ぎる日はむしろ釣果が落ちる」というニワカ知識が頭を掠める。

何度ルアーを通してみてもヒットが無いので、半分諦めモードになり、シンペンをカウントして沈め、リトリーブも通常速度に変えてみる。

68cmシーバス浮上!

するとその途端に、強烈にロッドが引き込まれた。落ち着いてしっかりとフッキング。バシャバシャという見事なエラ洗いの音が響く。バレないようにロッドを水面と平行に横倒しにし、ファイトする。

『バチ抜け』発生で68cmシーバス2尾 リトリーブ速度がキモ【多摩川】68cm良型シーバス(撮影:TSURINEWS編集部 平林)

足元に寄ってきた魚を無事ランディング。メジャーを当てると68cmのシーバスだ。痩せてもいない綺麗な魚体で、手応えのあるファイトに納得。

計測と写真撮影を手早く済ませ、魚が泳げるようになるまで水中で姿勢を保ち、緩やかにリリースした。

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