3月15日(日)に、徳島県阿南市の蒲生田岬(がもうだみさき)の磯群へ乗っ込みチヌを狙いにフカセ釣行した。最初の磯では苦戦を強いられたが、磯がわり後は同行者とともに入れ食いモードに突入。シーズン本番を感じる釣行となった。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・濱堀秀規)
今季初の乗っ込みチヌ狙い
この日、棚橋金治郎渡船の住吉丸に乗船したのは、たった4人。私と工藤さん、そして昔からの常連2人のグループである。棚橋渡船でも、今回が今年の乗っ込みチヌ初出港だそうだ。
椿泊の港を朝6時に出船した船は、順番に磯上げをしてくれた。船頭の指示により、「岬の軍艦」に常連が1人で降りた。次に長ハエにもう1人の常連が降りた。私と、工藤さんは撮影もしたいので、2人で一緒に「一番」に降りることになった。
同行者ヒットも単発
一番は水深もあり、乗っ込みチヌの絶好ポイントである。昨年も、良い目をした大好きな磯である。
釣り初めて1時間後、2人とも全く反応がない。「こんなははずはないのになあ」、「水温が低すぎるんかいな」と愚痴を言ったり、釣れない分析をしてみたが、魚の反応がない。時折、くわせオキアミビッグLがかじられるが、本命のチヌの食い方ではない。
私は竿を置いて、パンと飲むヨーグルトで一服することにした。そして、ぼんやり工藤さんの釣りを眺めていると、竿が曲がっている。
「オー、遂に本命か?それともボラかな」と眺めていたが、浮いてきたのは銀ピカのチヌである。「40cmくらいかな。そんなに大きくない」と謙遜する工藤さんだが、チヌが居たことで、私も元気が出てきた。そして再び釣り始めたが、2人とも再び沈黙。
長者の軍艦へ移動
「先生、次の見回りで磯がわりしますか?」、「うーん」と話し、しばらくして「先生、私はかわります。撮影があるので一緒にかわりませんか。ここにずっと居っても釣れるかもしれませんが、気分転換しませんか」と誘うと「そうしますか」と同意してくれた。
2人が、9時過ぎの見回り船で移動して降りた磯は、「長者の軍艦」。ここも昔は超がつく一級磯である。ここ数年は、釣果も普通になっているとはいえ、私は「ニコニコ」。
工藤さんが「浜ちゃん、どこ釣るん?」と聞いてきたので「裏で釣ります」と答えると、「えー、私は裏釣ったことないわ、すごいなあ」と関心していただいた。
遠投での釣りが重要
何を隠そう、ここは、裏向きも釣れる。しかし、コツがある。足元ではなく、イサギ釣りのように遠投して狙う。遠投では、マルキユーの配合材がこの釣り方を助けてくれる。遠投ができて、集魚効果の高いチヌパワーVSP4袋。それと、チヌパワーV10白チヌ2袋の合計6袋を混ぜ込んでいる。
配合の比率を増やすとよく飛ぶ。これで、遠投してもエサの流れる方向や、沈んでいく速さがよく分かる。
同行者に連発!
長者の軍艦に代わって、さっそく工藤さんの連チャンが始まった。45cmのチヌに続き、カンダイも釣り上げた。「すごいですね」、「いやー、それほどでも。そんなに大きくないし」と謙遜する。
私のように、「やったぜー」などと、大げさに喜びを表現したりはしない。落ち着いた大人の態度である。
まきエサが効きチヌ3連発
そうしているうちに、まきエサが効いてきた。今度は私が連チャンモードである。チヌ、チヌ、チヌの3連発。もう大満足。これで帰ってもいいかな・・・と思うが、まだ11時である。
もう、納竿の午後2時前までは船が来ないので、今度は和菓子のまんじゅうで、おなかを満たすことにした。磯の上のお茶菓子はうまさが違う。工藤さんも、カフェオレとシュークリームみたいな洋風お菓子で一服である。