ウメが終わり、山々の木々が春の支度を始めると低水温期もようやく終盤、これからは水温が上昇傾向になります。それにともなって魚の数やその動きも活発になり、旬の『花見カレイ』もどんどん接岸してくるでしょう。そこで、今回はそんな花見カレイが有望な淡路島の釜口漁港を紹介します。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・松尾幸浩)
釜口漁港の概要
釜口漁港は淡路島の東浦にあり、国道28号の坂道を下った所にある小さな漁港で、釣り人の間では「野田漁港」と呼ばれ、比較的のんびりと釣りができます。
沖にある長いL字型の大波止にはびっしりとテトラが積まれ、足元の探り釣りでは型のいいアブラメやガシラなどの根魚がよく釣れるので、波止釣りファンには大人気です。
一方、沖合は水深も浅く平坦な砂底なのでキスやカレイ、アブラメは思ったほど釣果が望めずキャスターの足が遠のいていましたが、最近は花見カレイの実績が高くなり、30~40cmのプリプリのマコガレイがよく釣れるようになりました。
また、この釜口漁港のカレイは釣期が長いのも特徴で、梅雨入り前の6月上旬ごろまでと長く、25cm級の食べごろサイズが28匹も釣れたこともあるうれしい釣り場です。
釜口漁港のカレイポイント
お勧めのポイントはなんといっても南側の曲がり角周辺と北側の先端部白灯台周辺。この2カ所は実績が高く、絶対に外せない一級ポイントです。大きく分けて20~30cmの数釣りは南側、30~40cmの大型狙いは北側となります。
特に曲がり角周辺は、南へ流れる引き潮時には最高のポイントとなり、その潮流に乗せて幅広く探ることができます。底は砂地でほとんど根掛かりがなく、隣とオマツリもないので非常に釣りやすいです。
反対に白灯台の先端部周辺は北へ流れる込み潮を狙うポイントで、波止の延長上を探ることになり、ここは航路筋となるので深みやカケアガリがあってカレイが多く集まっています。
ただ、先端部は狭いので2人が限度であり、その手前には旧灯台跡の広い場所があるので、ここから探ってみるのもお勧めです。また、北側にある地続きの小波止の先端からでも同じように探ることができます。
花見カレイ攻略のコツ
カレイ寄り場を探す
攻略法は、まずカレイの寄り場を探すこと。これが数釣るコツであり、釣果を大きく左右します。そこで、カレイ釣りのセオリー通りに投げザオを3本用意して遠、中、近と投げ分けて探っていくのが最適。
また、釣り場全体が砂底で根掛かりが少ないので、3~5分に1回は仕掛けを大きくあおって誘いをかけることも効果があります。
潮による時合い
キャストしたラインがタラーンと垂れ下がっている時には期待の潮が止まっているので、ほとんどカレイが食うことはありません。
反対に込み潮、引き潮が動いている時には、ラインはピーンと張って「時合い」になり、カレイが活発に捕食するので、この時には集中して探ってください。
エサは大胆に
春の水温の低い時期にはエサ取りの姿も見ないので、マムシやアオイソメの房掛けがよく、型狙いなら大バリ、大エサが基本。そのため、ここはエサ代が少なくて済むうれしい釣り場でもあります。
沖向き一帯にはテトラがあり、取り込み時にはテトラを下りることになりますから、足場には十分注意してください。また、白灯台先端部では漁船の出入りが激しい時もあるので、これも要注意。漁港内は駐車禁止になっていますので、絶対に駐車しないように気をつけてください。
<松尾幸浩/TSURINEWS・WEBライター>
釜口漁港