ヘラブナ釣り初心者入門 低水温期はやっぱり『段差の底釣り』(第7回)

ヘラブナ釣り初心者入門 低水温期はやっぱり『段差の底釣り』(第7回)

今回お届けするのは、「段差の底釣り」通称、段底だ。この釣り方は、新ベラの食い気もひと段落し、気温の低下とともに水温も下がって、1年で一番釣果的には厳しいこの時期に効果を発揮する。基本的な考え方、釣り方、セッティングを解説したい。

(アイキャッチ画像提供:WEBライター・土屋ナオト)

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土屋 ナオト

4歳の時に祖父に連れられ近くの池で鯉釣りをしたのがきっかけで釣りが好きになり、その頃から毎週の様に釣りに連れられ、小学1年の時にへらぶな釣りの釣り人がカッコ良く見え、地元の池のおじさん達に教えてもらいへらぶな釣りに没頭し始める。今は管理池から野釣りの大型狙いまで詩季織々の釣りを楽しんでいる。今後の目標は『へらぶな釣りの楽しさを伝えていける釣り人になる』

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ヘラブナ釣り 淡水の釣り

『段差の底釣り』の概要

そもそも段差の底釣りとは何か?簡単に言えば上バリと下バリの段差を広く取り、上バリにダンゴエサ、下バリにクワセエサを付けたセット釣りで、下バリのクワセエサを底に着ける釣り方だ。

この時期に段底が効果を発揮する理由は、活性の下がったヘラは水温の安定する底付近にいるためだ。

段底はその底付近のヘラをターゲットにし、尚且つ宙釣りとは違って底にバラケエサが溜まるので、比較的待ち気味に釣りをしてもヘラが散ることはない。そして下バリのクワセエサを、溶けにくいウドンタイプの固形エサにすることで、待つことが可能になる。活性の下がり切ったこの時期には理にかなった釣り方だ。

ヘラブナ釣り初心者入門 低水温期はやっぱり『段差の底釣り』(第7回)低水温期のヘラに有効(提供:WEBライター・土屋ナオト)

基本の道具立て

サオの長さは、基本的には底を取った時にサオいっぱいになるようにする。穂先近くにウキが来る長さを選択する。ラインテンションの調整や、サソイがかけやすい目的もある。

ウキはオーソドックスなトップと足が短い底釣りタイプがよく、初心者はパイプトップが使いやすい。あまりトップが細いとバラケの重さで沈没したり、複雑なウキの動きに惑わされたりしてしまう。

水深2m前後を狙う場合はボディ6cm、以降1m毎に2cm程度大きくする。これは活性によって使い分ける必要がある。エサ落ちメモリはウキのトップ5分の1ほどが入るようにする。

ヘラブナ釣り初心者入門 低水温期はやっぱり『段差の底釣り』(第7回)使用するサオとウキ(提供:WEBライター・土屋ナオト)

ミチイトは0.7号を基準に、大型ばかりの場合は0.8号を使用することもある。風や流れが強い場合や繊細なウキを必要とする場合は、0.6号を使用する場合もある。

ハリスは下バリの太さはミチイトの半分を基本的に使用し、絡み防止の目的で下バリより0.1号太いものを上バリには使用する。長さは、上バリを8cmに固定し、下バリを50~70cmの間で調整する。アタリがなければ長く、スレやウキの動きが複雑になれば短くする。調整は10cm単位だ。

ハリは、上バリは中軸でフトコロが広めの物を使用する。基準は6号でエサ持ちが悪ければサイズアップしていく。下バリはクワセタイプの細軸を使用し、4号を基準に動きがなければ小さく、フワフワと決めアタリが出ないような場合には大きくしていこう。

ヘラブナ釣り初心者入門 低水温期はやっぱり『段差の底釣り』(第7回)ミチイト、ハリス、ハリ(提供:WEBライター・土屋ナオト)

エサ

バラケは段底400cc+粒戦50cc+水100ccで40回ほどかき混ぜ10分放置し、エアーを一度抜いてからほぐし、小分けして使用。

クワセは力玉大、力玉ハードⅡ。

ヘラブナ釣り初心者入門 低水温期はやっぱり『段差の底釣り』(第7回)使用するエサ(提供:WEBライター・土屋ナオト)

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