ウキダンゴ釣りで年無しクロダイ 結末はまさかの逃亡?【霞一文字】

ウキダンゴ釣りで年無しクロダイ 結末はまさかの逃亡?【霞一文字】

12月15日、この日も激アツな三重県四日市市の霞一文字へウキダンゴ釣り(紀州釣り)に行くと決定。朝イチ、渡船場のコーシン丸の前でメンバーの岡本さんと椙村さんと合流した。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版 APC・佐々木博司)

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堤防釣り 海釣り

極寒の「霞一文字」でウキダンゴ釣り

当日は今シーズン一番の冷え込みとなり、全員厚着のモコモコバージョンでスタンバイOK!工業地帯の煙突から出る煙は、いつもより真横に激しく吹き出ている。霞一文字の上は極寒だろうと覚悟した。青物は一時の荒々しさがなくなったようで、ルアー客は少し減った様子だった。

堤防に到着すると、やはり激寒。これからは防寒対策を特にしっかり行うことをお勧めしたい。沖堤の上は寒さをしのぐ場所が一切ないため、これを怠ると釣りどころではなくなってしまう。

釣り座を決めた後は、恒例の「オカモトコーヒー」を頂く。コーヒータイムを済ませるころ、東の空が白々と明るくなってきた。さぁ釣り開始だ。

ダンゴをポイントに数投入れた後、仕掛け作りを行う。ここ数日クロダイが釣れているようなので、朝イチの期待が高まる。ハリにオキアミを付けてダンゴで包み、最初の一投を投げ込んだ。

怒涛のフグオンパレード

仕掛けがナジんでウキが海面から出てきた。慣れた場所なのでタナ取りは一発で決まった。ダンゴからさしエサが出てウキが浮上するのを息を殺して待つ。ウキダンゴはこの瞬間がたまらない。

数十秒後、ウキが半メモリだけフッと浮き上がる。さぁ、くるぞ!

数秒後にウキがスパッと消し込んだ。朝イチは何も警戒していないのかウキに出るアタリが元気いい。最初の獲物は何だ。小刻みにサオをたたく感触だが、途中で力尽きて上がってきた。フグだ。しかもかなりデカい。30cmはあるだろう。しかもそこからフグのオンパレード。10匹は釣った。

勇み足で痛恨のバラシ

フグが釣れ続くなか、ゆっくりウキのトップを押さえ込むアタリが出た。

間髪入れずに大アワセを入れると、肩までガッシリと重みが伝わる重量感。きたっ!本命のクロダイだ。

まったく底が切れないままレバーブレーキでのやり取りを繰り返すうちに、昨晩見たキハダマグロ釣りのビデオが頭をよぎった。そして何を勘違いしたのかパワーで押さえ込もうと強引なやり取りに出てしまい、一瞬でハリス切れ。頭の中が真っ白になってしまった。

反省しながら次を投げるが、クロダイは一度バラすと仲間を連れて散ってしまう習性がある。足元まで寄せていたし、このバラシは影響ないと考えていたが、クロダイはそんなに甘くない。案の定、そこから全くアタリが出なくなり、昼を迎えるころまでノーカウントになってしまった。

午後に51cm年無しクロダイ登場

横目に見える岡本さんと椙村さんはコンスタントにサオを曲げている。きっとフグだろうと安心していたが、昼ご飯を食べに集合すると、なんということか、岡本さんは7匹も上げている。椙村さんも数匹上げており、ワタシだけ現時点でボウズ。まずい。

こういうときほど冷静に判断しないと裏目に出て釣れなくなる。あと数投して反応がなければ素直に移動しようと決めて釣り座に戻った。

ポイントがリセットされたせいか続けざまにアタリが出た。久しぶりに見たゆっくりウキのトップを押さえ込むアタリをガッツリアワせてやり取りするが、朝イチにバラしたレベルのパワフルな引き。なかなか姿を見せてくれない。

午前中のバラシもあるので、これは絶対バラせない。超慎重にやり取りしていると、2mほどの水深でギラっとデカい魚体が見えた。デカい!「焦るな」と自分に言い聞かせる。

堂々と上がってきたのは、明らかに顔つきが違う極厚のクロダイ。慎重にタモ入れし、すぐにスケールを取り出す。測ってみると、なんと51cm。やったー!2週続けて年無しをゲットした。

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