私のホームグラウンドである和歌山・紀北方面の釣り場では、9月に入っても残暑厳しいが、海の中は徐々に秋の様相となってきた。紀ノ川河口へハゼ釣りを見に行った翌日、エサが余っていたので投げ釣りでキスを狙ってみると、秋らしい良型の引きが連発した。
(アイキャッチ画像提供:WEBライター・牧野博)
前日はハゼ狙い
9月15日、紀ノ川左岸のせせらぎ公園を見に行ったところ、連休中と言う事もあり、ハゼ釣りのアングラーを多く見かけた。ちょい投げ、ウキ釣り、ミャク釣りと思い思いの方法で楽しんでいる。
ハゼはまだ走りの感じで、本格化までもう少しと言ったところだ。私も短時間、ミャク釣りを試してみたが、2ケタは釣れず、釣果を他のアングラーにもらっていただいて帰路に就いた。次第に釣況は上向いていくと思うが、快適に釣るためには涼しくなってくれるのを待つばかりである。
当日は紀ノ川河口で投げキス釣り
エサのイシゴカイが余ってしまったので、翌16日はキスを狙うことにした。どこに行こうか迷ったが、近場で投げられるポイントがいいと思い、久々に紀ノ川河口に車を走らせた。
右岸の紀の川河口大橋の下流の護岸に到着したのが午後2時半。コンクリートの護岸は照り返しが強く、けっこう暑いが、若干風もある。
6色で18㎝本命を手中
スカイキャスター30号を継ぎ、道糸はPEライン0.6号、オモリ30号、ハリはサヨリ5号の5本バリで投げ始める。潮は込んできているが、潮目が出ておらず、潮の動きはあまりよくない。
思い切って下流側に移動し、少し遠投してみた。ちょうど6色目(150m)くらいで、コツンとアタリ。少し待っていると軽く竿先が引き込まれたので、中型クラスと分かる。ゆっくりリーリングすると18cmのキスが姿を見せた。その後、すぐに20cmを追加した。
近場は小型キスが連発
どうやらキスの付き場は遠いようだが、下流側を見ると、右斜め方向の4色(100m)前後沖の比較的近い距離に、少し波立っている場所がある。
軽いキャストでそこも狙ってみたが、今年のデキギスとおぼしき10~12cmの小型ばかりだった。数匹釣ったが型がよくないので再び遠投に切りかえる。
4時を過ぎると、少し暑さが弱まってきたのでそれ以降は遠投中心で狙うこととし、ハリ数も4本に減らした、クーラーには7匹のキスが入っているが、日暮れまでに何とか2ケタに乗せたい。風向きも追い風気味になってきた。
沖の浅場にキスが溜まる?
ミスキャストしないように注意しながら、6色ゾーンを中心に探る。遠投すると、手前よりも水深は浅くなっているが、むしろそこがキスの付き場だったようで、単発ながら18~20cmがシャープなアタリをみせてくれる。
少しずつキスを追加する。よく見ると筋状に潮目ができている。潮の動きが若干よくなってきたのだろう。そこを目標に少しずつ投点をかえながらキスを追加していく。だが、ここでもやはりデキギスが交じってくる。あまりにも小型なものはリリースする。フグや小型のチャリコなどの外道がほとんど釣れないのが幸いである。
おまけはメッキ18cm
キスを掛けてリーリング中に3色ゾーンでいきなり竿先が引き込まれた。テンションを緩めないよう慎重にリーリング。取り込んだ、18cmのキスと、同じ型のメッキの一荷であった。水温の高さに納得し、夕方6時半に終了。当日の釣果はキス10~20cmを12尾と18cmのメッキが1尾であった。
<牧野博/TSURINEWS・WEBライター>
紀ノ川河口右岸
所在地:和歌山県和歌山市湊