メバリングにアジングなど、最近はソルトウォーターライトゲームへの関心を持つ人が多い。何十年来の友人の中谷夫妻から「ライトゲームに連れてってくださいよ!」と相談され、最近ライトゲームを始めた後輩も誘い、6月13日、南淡路島・福良漁港へデイアジングへ向かった。
デイアジングへ
3人ともにアジングは初心者。そこで、事前に近況の画像を送ると、即返信が一斉に届いた。「えっ?昼間、日中にアジ釣れるんですか?しかも、そんな良型が…(汗)」。アジングといえば、確かにナイトゲームのイメージが強いかもしれない。しかし、アジの回遊パターンによっては日中に、しかも良型が狙えるのだ。
まずは実演から
タックルをセットし、基本的な狙い方を説明してスタートフィッシング!
3人ともに共通しているのは「半信半疑でしかない」といった感じか。
まずは釣れることを証明しなきゃ、皆さんの不安を払拭できないと悟った。0.75gのジグヘッドを使い、ボトムでシェイク&ポーズでアジを誘っていく。
モァとしたアタリをフッキングすると、驚いたようにアジが暴れ出した。
サイズは23cmほどだが、この1匹を見て「釣れるんだ!」と確信を持っていただけたはず。
その証拠に、急に色々な質問が飛び交うようになり始めた。
当日のタックル
当日の私のタックルは以下の通り。
デイアジング必釣のコツとは?
ライトゲームといえば?メバル&アジともにナイトゲームでワームを中層域で泳がすリトリーブでの狙い方のイメージが強い。確かに魚の活性が高いことも多く、イージーに釣れるのだが…。アジの場合は、ボトムや障害物周辺に潜み、小さく回遊し捕食活動するパターンも存在し、そのような個体はサイズがいいケースがある。
実際、日中に25cm以上のサイズを連発し、さぁ本番!と挑んだナイトゲームではアジが20cmクラスばかりとサイズダウンするパターンに幾度も遭遇してきた経験がある。この日中に捕食活動する良型のアジを狙うには?決して高度なテクニックを必要とはしないのだが、外せない幾つかのキモが存在するので紹介してみよう。
1,ボトムからジグヘッドを離さない
2,大きくシェイクするのではなくロッドティップだけを使って小さくシェイクする
3,止める場合と動かす場合の、静と動を明確にする。
4,貼らず緩めず、風と潮の方向を考えたラインメンディング
後輩もヒット連発
しばらくすると、後輩の拓哉君がヒット。「めちゃ引きます!」。ロッドを曲げ、左右に走り激しく抵抗するアジの引きに、先ほどまでの緊張から満面の笑みがこぼれる。「やった!」。小さなアタリが何回かあり、やっとフッキングできたそうだ。この1匹でコツをつかんだのか?20~23cmクラスをポツポツと釣り始めた。
初心者はボトムを意識しよう!
「ココ狙ってください!」と優しい拓哉君は、中谷さん夫妻にポイントを譲り、少し場所移動した。どの釣りもそうだが、釣りは水中のイメージを描けるか、描けないかで大きく違う。釣れてしまうと、水中でルアーがどのように動き、魚がどう攻撃してくるかが鮮明にイメージできるのだが、初めての場所で初めての釣りとなると集中力も続かない。そんな集中力が切れかけていた奥さんが連続ヒット!上がってきたのはソイにガシラだったのだが、この魚たちがアジへのきっかけとなった。
「きました~!」とやっとアジを手にした笑顔の彼女いわく「自分のイメージよりもっと底だった!」。潮流や風に吹かれるライン、そして、ついつい根掛かりを恐れてしまい、自分がイメージするより、ジグヘッドが浮き気味なってしまうことが初心者には実に多いのだ。