今週のヘラブナ推薦釣り場【埼玉県・ビン沼】

今週のヘラブナ推薦釣り場【埼玉県・ビン沼】

埼玉県さいたま市と富士見市の境を流れるビン沼が春の好機到来!口を使い始めて間もないので、サイズを問わずどの魚もヒレピンばかり。これから盛期に向かうと次第に〝傷ベラ〟が増えるので、美ベラを狙うなら今がまさに旬。水温がまだ低めなので両ダンゴでバクバクとまではいかず難易度が高いが、だからこそ攻略しがいのある季節でもある。宙釣りメインのタックルを準備して出かけてみよう。

アバター画像 TSURINEWS編集部

淡水の釣り ヘラブナ釣り

ビン沼の概況

今週のヘラブナ推薦釣り場【埼玉県・ビン沼】ビン沼は立派な河川である

旧びん沼川と区別するため「川」という文字なしで表記しているが、ビン沼は荒川水系の一部で立派な一級河川だ。

最下流は南畑排水機場、最上流は新河岸川放水路との接続点にあたる三本木橋下流の広っぱとなる。同排水機場が稼働しない限り、釣りが不可能なほどの強烈な流れは発生しない。

しかし中弱程度の流れはあり、また水位変動もひん繁に起こる。びん沼自然公園前の一部を除き、ほぼ全域がコンクリートの斜め護岸なので足場はいい。

2月末ごろまでは底釣り主体の冬の釣りだったが、ここにきて盛期の釣りに移行しつつある。

両ダンゴまたはセットの宙釣りで良型が口を使っているし、さらにこの時期は口の使い始めなのかヒレピンの美ベラが多い。

昨今、迷惑駐車の影響で一部の土手が駐車禁止となっている。

マナー問題ではあるが、今後もそのようなトラブルがあるとさらに駐車禁止エリアが拡大しかねない。そうならないためにも、駐車のマナーは徹底して守ってほしい。道幅が狭い所や農道などと交差する角付近、民家の前などは駐車しないように心がけたい。

また自分が出したゴミは必ず持ち帰ろう。

ビン沼のポイント

今週のヘラブナ推薦釣り場【埼玉県・ビン沼】ビン沼周辺MAP

宙釣りで狙いたいならこの時期は第一カーブよりも下流エリアに入りたい。

とくにどんぐり山、天理教下、砂塚橋下流のさいたま市側(大ケヤキ周辺)、老人ホーム前は人気だが、これ以外のポイントでも釣り人は常にいるので、エサ打ちされていないポイントを探すほうが難しいくらいだ。

強いて言うならメモリアルセンター(旧残土)前は土手から水辺が遠いので人気薄だが、それでも好天の日なら数人は必ず入釣している。

混雑したA級ポイントか、それとも空いているB級か。

ポイント選びも釣技の一つと考え慎重にかつ大胆に選びたい。

なお底釣りなら全域がポイントとなり、水深が浅い広っぱ周辺も春は面白いだろう。

宙釣り

今週のヘラブナ推薦釣り場【埼玉県・ビン沼】両ダンゴタックル図

ポイントに関係なく、これからの定番釣法になる。竿は12尺前後が標準で混雑時は12~16尺、閑散時なら8~12尺。タナは1本前後からスタートして、場合によってはハリスカッツケもある。

問題はエサ使い。セットかそれとも両ダンゴなのか。天候・気温・流れの強弱・魚の活性などで判断するが、時間をムダにしたくないならセットスタートが無難。

その後はウキの動きや周囲の釣れ具合などを見て、可能なら両ダンゴにシフトする。ただし開始時から流れが強い時は両ダンゴのほうが釣りやすい。セットだとバラケと食わせの連動が難しく、かえって釣果が伸びないこともある。

またジャミが多い時は両ダンゴに分がある。なおセットの食わせは力玉(さなぎ漬け)や感嘆など比重が軽めのタイプがいい。

今週のヘラブナ推薦釣り場【埼玉県・ビン沼】ウドンセットのタックル例

底釣り

春は底釣りも面白い。ただし型は断然宙釣り有利。底釣りだと小ベラ(マブナも交じる)の数釣りの中から、時どき良型がヒットする展開になるだろう。

竿は15尺以上。これより短いと根掛かりしやすい。水深は多くのポイントで2本強~2本半。道糸1~1.2号、ハリス0.5~0.6号30―40cm、ハリ上下ともバラサまたはセッサ4~5号。

ウキは流れが出てもシモりづらいボディーの浮力が高めの中細パイプトップがいいだろう。

エサは両ダンゴ。宙釣りと比較してジャミなど余計な魚が多いので、グルテンだとそれらがちょっかいを出し、かえって釣りづらい。ブレンドはダンゴの底釣り夏、同冬、バラケマッハ各100㏄+水130~150㏄をよく練り込んだもの。

ただしあまりにもジャミが活発な場合はバラケマッハを抜いて夏冬各1に水1を基エサに、手水で軟らかくしたタッチがお勧め。

<週刊へらニュース版 伊藤さとし/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
ビン沼
この記事は『週刊へらニュース』2019年月4日5号に掲載された記事を再編集したものになります。