今回は、天草エリアで人気が高まりつつある「ボートキャスティングエギング」に挑戦。天草の遊漁船・漁栄丸さんにお世話になり、実際の釣行を通して感じた魅力や攻略のポイントをお伝えします。陸っぱりとは一味違うゲーム性があり、状況に応じた対応力が釣果を左右する奥深い釣りです。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)
目次
ボートキャスティングエギング
ボートキャスティングエギングとは、船からキャストして広範囲を探るエギングスタイルです。ティップランとは異なり、自分でキャストしてアクション・フォールをコントロールできるため、より「攻め」の釣りが展開できます。また、船でポイント移動しながら撃てるため、オカッパリでは届かないエリアやフレッシュな個体にアプローチできるのも大きな魅力です。
ボートからなら広範囲を探れる(提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)水深とフォール時間を把握しよう
ボートキャスティングで重要になるのが「水深把握」と「フォール時間」です。まずは魚探の反応などを船長から聞き、そのポイントのおおよその水深を把握します。次に、自分が使用しているエギのフォールスピードを事前に理解しておくことが重要です。
例えば、水深10mでフォールスピードが「1m=3秒」のエギを使用する場合、約30秒で着底する計算になります。この時間を目安にしながら、フォールでのアタリをしっかり取っていくことが釣果に直結します。エギのパッケージに記載してある為チェックしてみてください。また、インターネットでも簡単に調べられます。
船の動きとラインメンディング
ボートエギングでは、船が風や潮で流されているため、陸っぱり以上にラインメンディングが重要になります。ラインが張りすぎるとエギが不自然に動き、逆に緩みすぎるとアタリが取りづらいです。フォール時にも船が動いている為、ラインが張られたままだとエギが延々と沈まないことも。常に適度なテンションを意識しながらフォールさせることが大切です。
また、藻場が絡むポイントではレンジ調整も重要です。例えば、20秒で藻が付いてくる場合は、15~16秒で止めるなど、少し上のレンジを意識すると回避できます。エギのカンナに藻が付着していると抱きが悪くなるため、こまめなチェックも忘れずに行いましょう。
キャスティング方向を意識する
船は常に動いているため、「どの方向に投げるか」も非常に重要です。
・船が進んでいく方向(当て側)
・船が通過していく方向(遠ざかる側)
この違いを理解しておくことで、エギの軌道や見せ方が大きく変わります。特に、エギが自然に流れてくるような角度で通せると、違和感なく抱かせることができます。
潮が速い時
潮が速い状況では、エギが安定せず釣りにくくなる場面もあります。そのような時は、ヘッド部分に1~3g程度のシンカーを追加することで、フォール姿勢が安定し、レンジキープがしやすくなります。
使用エギと使い分け
今回の釣行では、状況に応じてエギを使い分けながら攻略しました。まず、「イージーQ マグネットTG」通称「マグパタ」は、マグネット重心移動システムにより非常に優れた遠投性能を持ち、船から離れた藻場やストラクチャーをダイレクトに狙うことが可能です。ボートエギングでは、こうした「あと一歩届かないポイント」へアプローチできることが大きな武器となります。
マグパタ、リアルイソスジエビカラー(提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)一方で、「アオリーQ」シリーズは、潮や風の影響を受けやすい状況でもフォール姿勢が安定しやすく、非常に扱いやすいエギです。ラインテンションが不安定になりやすいボートエギングにおいても、ナチュラルなフォールを演出しやすく、しっかりとアタリを引き出してくれます。遠投で広く探る「マグパタ」、安定したフォールで食わせるアオリーQ。
アオリーQ(提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)この使い分けが釣果アップに繋がる重要なポイントだと感じました。ストラクチャーや藻場を探す際には偏光グラスも必須な装備です。是非持ち込み下さい。
実釣ハイライト ~2kgアップとの攻防~
偏光グラス越しに水中を観察していると、瀬にウィード(藻)が絡み、ちょうど潮目が当たっている一級ポイントを発見。潮は干潮から上げに転じたタイミングで、いかにも生命感のある状況でした。すかさず、リアルイソスジエビカラーの「マグパタ」をキャスト。着水後、2~3mほどフォールさせてから軽くしゃくり、誘いを入れるとデカいアオリイカ2杯が反応しました。
しかし、興味を示しながらも、なかなか抱かない展開。ここで無理に食わせにいかず、一度ストラクチャーからイカをしっかり引き離すイメージで展開します。その後、水深3~4mレンジを意識しながらフォールを入れつつ、ちょんちょんと細かく誘いを加えていくと、徐々に2杯ともエギとの距離が縮まっていきます。
フリーフォールで食わす
そして最後にフリーフォール。「マグパタ」特有の垂直に近いフォールでスイッチが入り、一番手前の大型個体が一気に抱いてきました。ドラグが鳴り、重量感のある引きをいなしながら慎重にやり取り。
上がってきたのは堂々の2kgアップ。さらに後ろについていたもう一杯は、それを上回るサイズ感。惜しくもヒットには至りませんでしたが、天草というフィールドのポテンシャルを改めて実感する一瞬となりました。
2・3kgだった(提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)
うれしい1パイ(提供:TSURINEWSライター・津崎圭介)ゲーム性の高さを実感
ボートキャスティングエギングは、「水深把握」「フォール管理」「ライン操作」「キャスト方向」など、複数の要素が絡み合う非常に奥深い釣りです。さらに、遠投性能に優れたエギや、安定したフォールを生み出すエギを状況に応じて使い分けることで、攻略の幅は大きく広がります。
今回の釣行でも、状況に応じた工夫で釣果に繋げることができ、非常に学びの多い時間となりました。今後さらに注目される釣り方の一つとして、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。
当日乗船したのは、熊本県天草の「漁栄丸」さんです。天草漁栄丸、天草五和町(通詞島出港)ティップランエギングを中心にキャスティングエギング、カワハギ、タチウオ釣りなどをされています。
<津崎圭介/TSURINEWSライター>


