「待ちに待った渓流釣りが解禁!」 解禁直後の魚の動き方と攻略法を解説

「待ちに待った渓流釣りが解禁!」 解禁直後の魚の動き方と攻略法を解説

3月に入り、全国各地の渓流釣りが解禁となった。解禁日やその直後は良い釣果を得やすいが、今後はあっという間にスレッカラシと化した渓魚達との知恵比べとなる。今回は「解禁したその後」にスポットを当て、より良い釣果を得るための具体的な攻略方法を考察したい。

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(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

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荻野祐樹

釣り歴は約25年。得意ジャンルは渓流釣りと、カワハギ・タチウオ・メバル(全て餌釣り)等。解りやすい!をモットーに発信していきます。

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解禁後にすぐ釣れなくなる?

まっさらなフィールドである解禁日は多くのアングラーが好釣果を得やすいが、その後の釣果は伸び悩むケースが多い。まずはその理由を考察していこう。

放流の有無

多くの河川では、その河川を管理している漁協が解禁前後に成魚放流を行っている。さらに、禁漁開始日から解禁日までは誰一人アングラーが入っておらず、まさにまっさらな状態だ。当然ながら全くスレていないし、お腹を空かせた渓魚が当たり前のように泳いでいると考えてほしい。逆に言えば、これら放流魚達が警戒し始めた瞬間から、一気に釣果が落ちるのだ。

「待ちに待った渓流釣りが解禁!」 解禁直後の魚の動き方と攻略法を解説放流魚は腹ペコ状態(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

水温

次は天然魚のケースを考えていこう。解禁直後は多くの場所に雪が残っている。仮に入渓場所周辺に雪が無くても、河川上流部からの雪代が流れ込む場合もあるため、水温は総じて2度~6度程度と大変低い。ただでさえ活性が低い所に、解禁と同時にアングラーがどっと押し寄せるので、警戒心がマックスとなるのだ。

着き場所の変化

解禁直後は、ある程度の水深や隠れ場所があれば、そこそこ開けた場所にも定位していたりする。だが先述した通り、解禁後にアングラーが訪れるようになると、物音や人影に敏感な彼らは一斉に隠れてしまう。そのため渓魚達の心理を考え、仕掛けを流すべき場所を変える必要があると考えてほしい。

「待ちに待った渓流釣りが解禁!」 解禁直後の魚の動き方と攻略法を解説同じポイントでも違う場所を狙いたい(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

解禁直後は水温が低いため、栄養価が高いエサを求めている。さらに、匂いによる集魚効果を考えて多くのアングラーがイクラを使用する。イクラは保存が簡単であり、餌採集を行わなくていいなどメリット多数だが、大多数の人が使用するため、渓魚達が慣れてしまいスレるのも早い。そのため、渓魚達の常用餌である川虫とローテーションを組むなどといった工夫が必要だ。

竿やライン等、タックルの考察

では、そんなデリケートな渓魚達に挑むにはどうするべきかを考えていこう。

竿

仮に渓魚が餌を咥えた時、違和感を感じにくい柔らかい竿(軟調子)の方が良い……というのは事実だが、竿というのおいそれと購入できるほど安い買い物ではない。使用する川幅に合った長さ、取り回しの良さがあればなんとかなると考えてほしい。

リンク挿入: 渓流エサ釣りで使用する延べ竿(ノベザオ)の選び方 【長さ・調子・スペック】を詳しく解説

ライン

「魚の警戒心」と聞いて、アングラーが真っ先に考えるべきはライン/水中糸だ。当然ながら、可能な限り細い糸を使用する方が良いだろう。ナイロン・フロロどちらでも構わないが、同じ号数・強度であっても、フロロラインには「糸癖がつきにくい」というストロングポイントがある。そのため、極細糸の取り回しはフロロに軍配が上がると言えるだろう。

ただし、無暗に細くした結果きちんと扱いきれずにラインブレイク……というが最悪なので、これは自信の竿の調子やウデと相談してほしい。個人的には、3月の渓流は0.2号程度で十分勝負できると考えているが、補足する場合は0.1号や0.15号も視野に入れてみてほしい。

リンク挿入:「釣り糸は何cmの魚の引きまで耐えられる?」淡水エサ釣りにおけるラインの限界値を考察

目印

目印は魚が直接食いに来ることもあるくらいなので、それほど影響を与えるものではないと著者は考えているが、あまりに食いが渋い時は小さめにつけるのも良いだろう。これは目印の存在・色などで警戒……というよりは、仕掛けを流す際に風や流れの抵抗を受けにくくなるので、流し方がより自然になる、と考えてほしい。逆に目印を大きく付けて流し方を変化させると反応した、なんて事もあるから面白い。

オモリ

これは狙うポイントによるので一概には言えないが、小さいに越したことはない。ただしオモリを小さくした結果、底流れを捉えられないのであれば意味が無いので注意が必要だ。

針は、ラインに次いで再考してほしい要素。当然ながら、可能な限り小さい方が自然に流れる上に、食い込みが良い。使用するエサのサイズに合わせた上で、今使用している物よりも1~2サイズ落とす事を検討してみてほしい。

行動やポイントを考察

最後に、狙うべきポイントやアングラー自身の動き方について考察していこう。

入渓河川はどうする?

自身の釣果記録をつけている場合はしっかりと確認し、実績の高い場所(主に支流)から順に攻めていこう。もし手元に記録が無い場合は、漁協のHPで過去の放流実績を確認し、1~2年前に稚魚や発眼卵放流があった河川を攻めていくと、好結果を得られることがある。

人が入りにくい場所を探す

入渓河川が決まれば、次は入渓地点だ。階段が設置されていたり、比較的降りやすい場所は当然ながら釣り荒れしやすいので、入渓がやや難しい/面倒な場所をあえて選んでみよう。こういった場所はどうしても敬遠されがちなので、圧倒的に釣り荒れしにくい。ただし、入渓しにくいという事は危険と隣り合わせでもあるので、安全最優先で入渓しよう。勿論、退路の事も考えておいてほしい。

「待ちに待った渓流釣りが解禁!」 解禁直後の魚の動き方と攻略法を解説残雪に注意しよう(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

入渓時

渓魚は上流に頭を向けて泳いでいる。上流側から入渓すると警戒させることになるので、下流側から出来るだけ静かに入渓しよう。さらに、無暗に川石が鳴るような歩き方は避けて、水面には自身の影だけでなく竿の影すらも落とさないように細心の注意を払おう。仕掛け投入時も出来るだけ静かな着水を心がけるか、着水音が目立ちにくいであろう流れが強い場所に落としてから、狙いの流れにそっと引き入れるのも一つの手だ。

イクラに反応があるならそれでいいが、やはり餌のローテーションは不可欠だ。3月中はキンパクが入手しやすいので多めに採集して用意しておこう。食いが渋い時は柔らかいヒラタが最高の餌となるし、雨が降って濁ったならば小ぶりなミミズも良い。それぞれの餌に合った針サイズをチョイスしてほしい。ちなみに著者は、早朝から昼過ぎまでの釣行で川虫を使用する場合、100~120匹程度確保するようにしている。

狙うべきポイント

解禁直後の一級ポイントといえば、流れが緩やかな淀み、淵、トロ場だ。流心脇のヨレ(底周辺)も良いだろう。このような場所は水深や隠れ場所があって魚が溜まりやすい。だがこれらのポイントは誰にでもわかる「良いポイント」なので、当然ながら場荒れしやすい。そこで、時に頭上に木がオーバーハングした場所や、流せる範囲が極端に狭い場所等を狙ってみよう。

「待ちに待った渓流釣りが解禁!」 解禁直後の魚の動き方と攻略法を解説絶好のポイント(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

こういった場所は所謂「竿抜け」になっている可能性があるので、短竿で丁寧に打っていくと、思わぬ釣果に巡り合えるかもしれない。

コンスタントに釣果を上げるために、明日から実践!

経験者であれば、解禁日や最盛期にある程度の釣果が見込めるのが渓流釣り。だが真の実力者は、多くの人たちが苦戦する時でもきちんと釣果をたたき出している。勿論、最盛期になればさらに凄い釣果を得るものだ。今回挙げた事を実践するだけでも間違いなく釣果は上がるはずなので、是非フィールドにて実践してみてほしい。

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<荻野祐樹/TSURINEWSライター>

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