外房大原では寒ビラメが連日の好釣果。2月中盤、大原の春栄丸から出船。イワシ回遊の恩恵を受け、大型交じりで乱舞を目の当たりにした。
前日好釣に期待大
出船前に白川永一・若船長に模様を聞くと、前日は2.5kg頭に3~7尾、前々日は2.4kg頭に2~7尾。1~1.5kg級主体に2kg級も上がり、オデコなしで上々の結果。
時折、大型らしいバラシがあるので、「あとはイワシを追う特大を釣ってもらうだけ!」と、期待が持てるコメント。
当日の状況
まだ暗い5時半すぎに出港。港を出ると右に舵を取り南下、ものの数分でスローダウン。イワシの反応を探しながら竿入れ時間を待つ。
水深は12m。海底を狙いすぎると根掛かりするので、オモリが底に着いたらひと巻きするよう注意がある。根掛かりをしたら、地球は釣れてもヒラメは絶対に釣れないので注意したい。
釣らせる意欲満々の船長は、つねに底の状態と水深をアナウンスして注意をうながしてくれるのでありがたい。
朝イチの時合い
前日ほどイワシの反応はない。おまけに風がほとんどなく、横流しには不利な条件。
それでも大原沖の魚影の濃さを物語るかのように開始10分、左舷で1kg超級が上がると朝イチの時合いが到来。船中あちこちでアタリがくる。
しかし、流れ不足のせいか食い込みは浅いようでバラシが連発。バラした釣り人も悔しいが、船長もがっかり。「じっくり食い込ますように!」のアナウンスがでて、次第にアワセが決まりだし、船長のタモ捕りも順調になる。
いい場所に入ると、連続ヒットがたびたびで、1~1.5kg主体に2kg前後も上がってオデコの人が減っていく。
当日最大3.1kg!
9時すぎに左舷トモの吉永さんが上げたのは当日最大の3.1kg。
同行の志村さんともどもヒラメが大好きで、大原通いが長いらしく、良型を余裕でゲット。両人とも豪快な引きを堪能し、肉厚で美味そうな高級魚に十分満足したようだ。
右舷胴の間の浜野さんは前半なかなかアタらずに苦戦したようだが、9時前に連発。やはりヒラメ釣り大好きで通うだけに、1尾上げると勢いが加速するようで、数釣りのコツを知っている。
左舷ミヨシ2番の高尾さんは、ヒラメを求めて茨城や千葉を転戦。各地の釣り方を熟知していて、さまざまな引き出しを持っている。そつなく数を上げて健闘していた。
最終釣果は?
11時すぎに沖上がり。イワシの反応はそれなりだったが、潮は流れず苦戦。しかし、船長の指導がよく、悪条件下でも3.1kg頭にトップ7尾。オデコは1人だけだった。1~2kgクラスが多く、今後も大いに期待を持たせてくれる。
狙った水深は10~15mだったが、6、7mの極浅場を狙うときがあり、ヒラメとは思えない横っ走りをみせるのが楽しい。大型マダイやスズキなど、思わぬゲストが浮上することがあるのが今の季節の特徴だ。