ティクトの人気シリーズ「SRAM MSR」に、新たなキャロ&フロート対応のロングキャストモデルが登場。アジングロッドとしては異例の長尺ながら、軽快な操作感とパワーを両立した2機種「SRAM MSR-74TC "Shippuu" 疾風」「SRAM MSR-80TC "Reppuu" 烈風」を実釣テスト。豊後水道や臼杵港での検証を通して、遠投性能や強風下での操作性など、その真価を徹底検証した。
(アイキャッチ画像提供:ティクト)
SRAM MSRシリーズ最新モデル登場
各地のフィールドで鍛え上げられた名匠たちが提案するSRAM MSRシリーズに、ロングキャストが気持ちいいキャロ用モデル2機種が新登場。
こだわり抜いた2本
「SRAM MSR-74TC “Shippuu” 疾風」&「SRAM MSR-80TC “Reppuu” 烈風」両機種共に、キャロやフロートをメインとしたロングキャスト設計。アジングロッドとしては長尺ながら気持ちよく振り切れて軽快に操作できるロッドバランスを追求しつつ、尺越えやギガサイズとのやり取りでも安心のパワーがある。
軽快な操作とパワーをあわせ持つ(提供:ティクト)PEライン使用前提のガイドバランスとセッティングで、スムーズな糸抜けによる飛距離と、遠い距離での操作性は抜群。どちらのモデルも使用できるルアー重量や使用するシチュエーションはあえて同じにしてあり、アングラーの好みで長さだけを選びやすいようになっている。
好みの長さでチャレンジ(提供:ティクト)SRAM MSR-74TC “Shippuu”
使用感はどう異なるかというと、74TCは取り回しが良く軽快な操作性で様々なアクションがつけやすく、ボトムタッチやアタリなどの違和感もバッチリ伝達。リグが遠距離になっても繊細でテクニカルなゲームが楽しめる。
軽快な操作が可能(提供:ティクト)SRAM MSR-80TC “Reppuu”
一方80TCは長いぶん小回りは効きづらくなるが、より遠投性能に優れ広範囲のポイントを探れるのが強み。
強風時にはロッドを下げてラインメンディングすることで、より海面近くでラインが孕むのを抑え感度を保ったり、有効レングスの可動域の広さからディープエリアゲームでのリグへの水圧や長時間使用による手首への負担等が軽減される。
遠投性能抜群で広範囲を探る(提供:ティクト)この様にどちらも甲乙つけ難い優れた点がある。いずれも具体的に使用するリグやルアーのストライクゾーンは、4〜11gのキャロやフロート、12gまでのライトメタルジグ、3〜4gのヘビージグヘッドなどだ。
実際に手に取ってスペックを確かめよう(提供:ティクト)こだわりの素材や設計
各地のフィールドで鍛え上げられた「Maestro Spec.(名匠)」を冠する TICTのSRAM MSRシリーズのラインナップに属するモデルで、性能本位の無研磨ブランクスや、ギリギリまで削ぎ落とした無駄のないパーツ・装飾など随所にこだわりが施されている。
両機種共に東レ高弾性カーボンを使用した感度抜群のチューブラーティップで、ガイドはFujiのオールチタンフレームSicリング。上でも述べたようにルアーやキャロ、フロート等の使用限界重量やパワーも同じに設計されている。
こだわりの各種パーツも魅力(提供:ティクト)通常は長尺のロッドの方がパワーがあるのがスタンダードなのだが、短尺のロッドが同じパワー設定でラインナップされるのが珍しく面白い。
私自身が操作性の良い短尺のパワーロッドがほしいというリクエストをしたのもあるが、「アジングを楽しむという前提があるのはもちろん、同じパワーを持ちながら長さが異なるロッドで、コアなユーザーに好みでチョイスしてもらいたいですね」というTICT企画担当との意見の合致から開発がスタートした。
熱い信念のもと開発された(提供:ティクト)

