手がかじかむ寒いような季節でも、ある都市河川では温排水によりぽかぽか陽気。水面から湯気が立ちのぼり、手をかざすと熱いほどの水温。毎日温泉に浸かっているような魚、ティラピアを今回はルアーで狙った。
狙いは都市河川
1月28日、愛知県名古屋市中川区を流れる荒子川へナイトゲームのティラピア釣りに出かけた。
現地には、午後8時半ごろに到着。
今回は噴水公園~駅前広場までを探る。
この辺りは遊歩道が整備され、照明灯や手すりがあって夜間でも安心して釣りができる。
川幅はジャンプして飛び越えられるほどの狭さで、水深も浅い。
ティラピアトップゲーム
今回はトップウォータープラグでティラピアを誘い出してみる。
釣り方としては、エサ釣りのときにエサに群がるシーンを思い浮かべるとイメージしやすい。
バイト時の捕食音をルアーで表現すればいい。でも実際はそううまくはいかない。
ルアーにアタックしてくるティラピアたちにとっての適水温というのがあり、温排水の放水時間によって左右される。それは時間も場所も異なるため、これについては何度も釣り場に足を運んでみるほかはない。
ルアーアクションのこつ
さて、まずは噴水公園周辺からスタート。ここは柵がなく水面近くまで近寄れるので、ちょっとしたウォーミングアップにはもってこいの場所。
道路が横断する新八田橋下は過去に50cmクラスの実績もあり、外せないポイント。またティラピアの他にコイやフナ、バスやナマズ、ライギョなどもヒットしてくる。
早速タックルをセットして水面を見ると、水面から上がる湯気もなくコンディションは悪そうだ。それでもせっかく来たのだからと、ポップR(P―50)のナチュラル系を橋下のシェードにスキップさせて探ってみた。
着水したら軽くトゥイッチさせて誘ってみる。この時ルアーの移動距離を極力少なくするのがコツ。
コイが連発!
すると、ポコッポコッと捕食音が聞こえた。サイズは期待できそうにないが、辛抱強くステイさせているとサオ先に反応が。
スイープフッキングすると、簡単にキャッチできたのは手のひらサイズのコイ。その後もコイのオンパレードで10匹が上がった。
それから本命のティラピアも2匹掛かったが、これまた手のひらサイズといったところ。
その後釣り歩きながら、上流の駅前広場まで移動した。
ルアーチェンジ
ここでは水面から湯気が上がっており、川べりでも肌に感じるほどの熱気。これは期待十分だ。
ここでルアーを砲弾ペンシルに変更。活性が高いことを考え、あえて音を抑えたルアーで反応を見ることに。
ルアーをシェード奥深くにスキップさせてステイ。そこから軽くトゥイッチさせて再びステイ。
だが反応がない…。