早春から釣期を迎え、「春告魚」とも呼ばれているメバル。2月8日(金)東京湾浦安の吉野屋のエビメバル船を取材した。
エビメバルの釣り方
船宿から道路を挟んだ船着き場に6時半ごろ到着すると、メバル船担当の青山隆雄船長がモエビを各釣り座に配っていた。
7時に出船、川を下ると東京湾を千葉方面へ向かう。航程20分でポイント到着。
最初に船長から釣り方のレクチャーが。
「ここのメバルは警戒心が強いですよ。オモリが着底したら動かさないように注意してください。竿を水平にして竿先が動かないように10~15秒待つ。アタリがなければゆっくり竿を動かして2~3m仕掛けを上げる。上げきったら5秒ほど止めて、アタリがなければゆっくり落とすを繰り返し。これを丁寧におこなってください。向こうアワセでいいので、アタリがあっても竿はあおらない。数を伸ばすには1尾目を掛けてもすぐに巻き上げないで、そのまま少し待つと追い食いで多点掛けが狙えるのでやってみてください。投入は振り込むようにするとハリスが絡まないですよ。」
さらに「ハリスは0.8号がお勧めです。1号と0.2号しか変わらないけど、食いが違いますからね。あとエビはこまめにチェックして変えてください」と、こちらもていねいなアドバイスで実釣開始。
開始早々に本命メバル
投入開始後からすぐに反応があり、最初に釣り上げたのは左舷ミヨシに座る加藤さん。同宿でさまざまな釣りをするという。この日は2.4mと3mの専用竿を持ち込んでいた。
取り込みの際「ミチイトを最後まで巻いたら一気にオモリまで抜きあげるといいですよ。」と話す。
反対舷に座る青柳さんは、同宿まで車で10分と近い。いつもはボートシーバスほか、イイダコやアジなどを釣っているとのこと。
最初は釣り方に慣れず苦労していたが、徐々にダブル、トリプルと釣果を伸ばしていた。
船長は、ピンポイントでメバルの着き場所に船を流して釣れ続く。
釣果アップのコツ
操船の合間に船長に釣りのコツを聞くと
「メバルという魚はどう猛で、目の前にエサが落ちてくるとすぐに食ってくる。一方、本来は夜行性で神経質な魚。
釣り続けるには、警戒させないよう仕掛けを不自然に動かしたり、バラしたりしないように注意してください。分からなければなんでも聞いてほしい。」
さらに、「釣り自体は簡単なので、初心者にも楽しめると思います」と続けた。
実際にエサの付け方や前アタリ~本アタリの違いや、竿先が動かない持ち方までとても親切に教えてくれた。
少し強面に見えるが、釣って欲しい思いが強く、優しい人柄なので、しっかり話を聞いて実践するとすぐに結果がでるはず。
最終釣果は?
釣況は、好食いが継続して、少し休憩を挟みながらでも、クーラーがほぼ満タン状態になるペースで釣れている。
終盤に68cmのスズキや良型のカサゴが交じり、全員納得の早上がり。釣果は28cm頭に40~53尾。
ほとんどが20cm超えで、25cmから~28cmの良型が数上がった。
<週刊つりニュース関東版 四家/TSURINEWS編>
吉野屋
この記事は『週刊つりニュース関東版』2019年2月22日号に掲載された記事を再編集したものになります。