6月1日(日)、天ぷらの食材調達を兼ねて、『飲喰処はっぴー』の店主・江原さんと船に乗ってシロギス釣りに出かけた。結果は、船中22cm級を筆頭に4~125尾の釣果を記録。我々の釣果は、2人合わせて47尾と、翌日の看板メニューには十分だった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)
吉野屋で船シロギス釣り
東京湾浦安の吉野屋のシロギス乗合船の竿頭が束(100尾)を超えるようになった。日曜定休のレストラン『飲喰処はっぴー』の店主・江原さんのリクエストを受けて中潮の6月1日(日)、天ぷらの食材調達を兼ねて釣行した。
キスのエサについて
エサは船宿から青イソメが支給されるのが一般的だが、持参して効果的な特エサとしてはゴカイ、ジャリメがある。
青イソメは、長さ3cm程度に切って使うように指示されることが多いが、底荒れなどで濁りが推測される場合や食い渋りの状況が見られる場合は、倍くらいの長さにしてアピールするとアタリが多くなることがある。
その場合は頭のほうから4対6くらいに分割して切断。枝バリに頭のほうの短いほうを、先バリにシッポのほうを用いると、枝イトのモトイトへのカラミを少なくすることができる。
吉野家の店舗(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)仕掛けの投入方法
釣り方は、深場なら船下に仕掛けを落してもいい。浅場ではキスが船の影やエンジン音を嫌ったりすることが多いので、仕掛けを船から離れた所に投入して広範囲に探ったほうがアタリが多い。
オモリが海底に着底したら素早くイトフケを取リ、キスのアタリに備える。仕掛け投入時はエサが海底にユラユラ落ちてくるのでキスがもっともエサを見つけやすい瞬間なので、アタリが出ることが多い。
誘いとアワセのコツ
基本的にはオモリを海底にキープ。アタリが出ない時の誘いは、10秒に1度くらいの割合で仕掛けの長さぶんほど誘い上げて、再びゆっくりとオモリを海底に降ろす。
アタリが出た時のアワセは、付けエサの大きさで最良策が異なってくる。小さなエサの場合は最初のアタリで即アワセ。大きめのエサを使っている場合は、一旦ミチイトを張らず緩めずの状態にテンションを緩めてから聞きアワセでハリ掛けさせる。
運よく30cmオーバーのイシモチやカレイが掛かったら、船長か仲乗りにタモ取りをお願いしよう。
釣りファンで大賑わい
東京では10週連続で雨模様の週末が続き、貴重な晴れ間を期待した当日は大勢の釣りファンが集まった。
出船1時間前に船宿に到着。店横の乗合船別座席札ボードからシロギスのボードを見ると、左右前寄り2番目の席札が残っていた。そこで左舷に江原さん、右舷に私が入ることにした。
木更津沖水深7m(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)店内で乗船手続きを済ませてから、店前の船着場からキス乗合船として配船された吉野屋丸に乗船。出港前に乗船札の回収とエサが配布され、助川直弘船長から航行中の注意と釣り場の木更津沖まで約1時間走ることが告げられる。左舷11人、右舷11人の釣り人を乗せて7時半に出港となった。
8時半に水深7m前後の釣り場に到着。天候は薄曇りのち晴れ、風は微弱で北東から午後には南に変わり、波高は1m以下のナギ。潮色はきれいな緑色。潮汐は7時ごろの満潮から15時過ぎの干潮まで一日を通して下り潮。左右のトモが潮先。
大型狙いのタックル
ヤマダテが決まり船首が風上へ向けられて安定すると船長から「水深は7mです。はい、どうぞ」と仕掛け投入OKの合図が出て、エンジン流しで実釣開始となった。
シロギス狙いのタックル(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)私が出したタックルは、様子見で胴突き仕掛けの1本。海底のゴミやゲストが少ないようなら、途中から天ビン仕掛けに切り替える作戦だった。
使用した仕掛け(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)また、食材の調達のために大型に固執する私は、ハリを標準よりも大きな9号、エサは5~6cmに切って通し刺し、タラシは3~4cmで大型魚へのアピール重視の策を取った。
開始早々シロギス連発
開始早々、船長から「型が出ましたよ」とアナウンスがあったが、船中全体としてはシロギス(以降キスと省略)のアタリは低調。ピンポイントで3カ所を約10分ずつ流して、12~15cmの小型主体にポツリポツリだった。
9時に船が南へ小移動すると、先ほどの場所よりも潮の流れがよく、本命のアタリが増加、船中で14~16cm級を主体に次々と上がる。潮先となっているトモ寄りは入れ食い状態。
良型キャッチ(提供:週刊つりニュース関東版APC・木津光永)右前から2番目の私の竿先にもガンガンと跳ねるようなアタリが到来。ゆったり竿先を持ち上げて聞きアワセを入れると、ギュンギュンという豪快な引き込み。巻き上げると軟らかい竿が何度もしなって楽しい。胴突き仕掛けの下バリに17cm級キスが掛かってきた。

