12月10日(火)、茨城県大洗港から出船する光来丸で、年に一度のビッグイベント「第8回ハッスル!杯争奪大洗沖タコ釣り大会」が開催。
この大会は柔道家の小川直也さんが運営する小川道場が主催。小川直也さん率いる「神奈川軍団」と、無心塾飯島道場・長島宏幸監督率いる「茨城軍団」とのチーム戦という構図で、優勝杯をかけてどちらが多くマダコを釣るか競った。過去7大会はすべて「茨城軍団」が勝利しているようで、「神奈川軍団」はなんとしても勝利を手にしたいと気合満点。当日は、協賛企業であるmuta MARINE Fishing株式会社、野口ライスの2社から個人賞、大物賞など豪華な景品も用意された。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWS編集部・河野)
第8回ハッスル!杯争奪大洗沖タコ釣り大会
参加者の中には、プロアングラーでありNABLAR代表の鈴木斉さん(神奈川軍団)、muta MARINE Fishing社長の出柄和伸さん(神奈川軍団)など総勢15名の豪華な面々が集結。この時期に狙える茨城の大型タコ「渡りタコ」を狙った。
5時30分、大洗港を離岸。気温1℃と寒さ厳しい中での出船となった。大洗港を出港し、最初のポイントまでは約40分。船長の間では「タコ場」と言われるポイントへ船をつけ実釣スタート。
錘は60-80号で、餌木は3.5-4号を使用。このポイントで釣れるタコは1キロ程度の小型中心で、小さなアタリを拾っていくようなテクニカルな状況だった。そんな中で最初に竿を曲げたのは、右舷ミヨシに釣り座を構えた鈴木プロ。底から餌木を離さないように小さなシャクリを入れて誘い、1.5キロの良型マダコをキャッチし、船中一番乗り。
後に続くように左舷ミヨシの出柄社長も1キロ台のマダコをキャッチした。
そうなると火が付くのは茨城軍団。右舷ミヨシ寄りの高橋健一さん(茨城軍団)、同舷胴の間の高嶋昌史さん(茨城軍団)も負けじとマダコをキャッチ。
7時を過ぎてから若干活性が上がってきたようで、船長がタモを持つ回数も増えていった。
誘い方としては、ただ錘を底にコツコツと上下させて当てるのではなく、錘が常に底についた状態を意識し、エギだけを上下させる誘い方ができるかどうかで釣果に差が出ていたようだった。
小川直也さんも良型マダコゲット!
8時30分、ポイントを大きく移動。30分ほど船を動かし、底が磯場となっているポイントに到着。ここは数を稼ぐというより、一発大物を狙うことができるポイントのようだ。
ポイント移動直後に竿を曲げたのは、小川直也さん(神奈川軍団)。1.7キロの良型マダコを難なくキャッチ。軽々と釣り上げるその姿を見て、さすがはオリンピックメダリストだと船内で歓声が上がった。
2.5kgの大物も登場
10時を過ぎて釣果トップを走るのは、鈴木プロの6杯。そこに茨城軍団の高橋さんと高嶋さんが猛追するという展開になっていた。そんな中で竿を大きく曲げたのが鈴木プロ。明らかにいままでの引きとは違い、船内に緊張感が走った。丁寧なやり取りでキャッチしたのは、2.5kgの渡りタコ。この日一番の大物をゲットし、竿頭を盤石のものにした。
その後も2キロ未満の美味しそうなマダコがポツポツと上がり、11時に納竿。船中合計46杯のマダコが釣れ、大盛り上がりのまま帰港となった。
結果は神奈川軍団が勝利!
帰港後、興奮冷めやらぬままに表彰式を実施。個人では、釣果数7杯で神奈川軍団の鈴木プロ、終盤に追い上げを見せた茨城軍団の高橋さん・高嶋さんが同率1位という結果に。大物賞は2.5kgの渡りタコを釣り上げた鈴木プロが勝ち取り、個人の部総合優勝。各部門の賞を総ナメにした。
鈴木プロの活躍もあり、神奈川軍団が悲願のチーム戦初勝利を飾り、優勝杯とともに笑顔の記念撮影となった。
光来丸・中野船長からは、「年明けからタコの数釣りは狙いにくくなるものの、本格的に磯場で大物の渡りタコ釣りが楽しめる」というコメントをいただいた。年明け一発目の釣行は大洗の渡りタコを狙ってみるのはいかがだろうか。
<河野/TSURINEWS編集部>