冬の伊良湖沖での泳がせ釣りは、ヒラメの他にサワラや青物など多彩な大物が狙える。そこで12月21日、南知多町片名漁港の直栄丸に乗船した。
まずはマゴチから!
当日は、午前6時半に出船。乗合便での出船となり、鈴村さんと背中合わせでの隣席となった。
30分ほど走って最初のポイントに到着して、水深は60mほど。探り始めてすぐ左舷トモの佐藤さんにヒットして、上がったのはよく太った50cm超のマゴチだ。
サメの猛攻で移動
続いて鈴村さんのサオが曲がる。今度はサイズが良さそうでギュンギュンとサオを絞め込むが、引き方が青物やサワラとは違う。
やがて現れたのはシュモクザメ。この後、もう一発佐藤さんに大物が掛かったが、残念ながらサメだった。サメが集まってしまったので、船長の判断ですぐ移動。
船中ヒラメ連発!
しかし、気を取り直して投入すると、私のサオにモゾモゾとしたアタリが出た。
穂先を送り気味にしてゆっくりサオを起こし聞いていくと、ゴゴンともがく感触が。
無事にアワセが決まり、取り込んだのは40cmほどの本命ヒラメだった。
この時に入ったポイントはちょうどヒラメの集積地だったようで、佐藤さん、鈴村さん、そして右舷トモの清水さんと立て続けに40~50cm級のヒラメをゲットした。
サワラ用自作泳がせ仕掛け
本命の連打で心に余裕が出てきた私は、今回自作してきた新兵器・チモト部分にワイヤーハリスを使ったサワラ用泳がせ仕掛けで投入した。
この仕掛けで使用した「オーナー・太刀複合メタル」はフロロカーボンラインハリスと直結でき、ハリに結ぶ際も普通の内掛け結びで接続できるので、同じ結び方で使用できる特殊なワイヤーだ。
お目当てのサワラも底で食ってくるとの情報を得ていたので、同時にヒラメも狙っていく感じで、底から1mほど上で狙っていく。
背後では鈴村さんや佐藤さんがハマチを上げて、回遊魚の気配も出ていた。
期待が高まってきたところで、元気良く向こうアワセで食ってきた。案外暴れないので、もしやと思っていると50cm台半ばの立派なヒラメ。続けて45cmほどのヒラメ、50cm近い巨大マトウダイもゲットした。
結果、多彩な当日の釣果
ワイヤーを使うことで、生きエサの泳ぎに影響が出て食いが渋くなる心配はあったが、底物に関しては気にしなくてよさそう。
少なくとも底物が拾えるならと、この仕様の仕掛けで終日通していくことにした。
仕掛けを底から浮かせて粘り強く探り続けると、生きエサが激しく動揺した直後に勢いよく食ってきた。アワセが決まりギューンと走る。ついに待望のサワラか?!
チモトはワイヤーなので不安はない。口切れしないことだけを意識し、ドラグを使って徐々に浮かせたが、どうも様子がおかしい。走っているとき以外は鈍重な動きをする。「もしや…」との嫌な予感が的中して、海面に現れた顔はハンマーの形をしていた。
その後、ついにサワラを手にすることはできなかったが、船中全体ではヒラメ、マゴチ、マトウダイなど、多彩な釣果を得て沖上がりを迎えることができた。