宮城・亘理沖のヒラメ釣りが今年も好調。悪条件でも良型浮上!水温安定の今こそ大判の期待大だ。宮城・亘理沖でのヒラメ釣りは、夏から晩秋にかけて楽しめ、特にこの時期は旨味が増して人気が高まる。10月12日、台風の影響で厳しい海況にもかかわらず、ヒラメ釣り愛好家たちが集まった。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース関東版・菅野順也)
亘理沖でヒラメ釣り
夏から晩秋が釣期の宮城・亘理沖のヒラメ。この海域では「夏ヒラメ」と呼ばれるように、水温が高い時期の高活性を狙う。
そして、終盤戦となるこれからの時期は身の旨味が増してくる。「ドキドキ感がたまらなく釣って楽しい」「ターゲットは食べて美味い高級魚」と、釣り人の感性をとことん刺激する。これが人気の高い釣り物の理由なのだろう。
10月12日(土)、私たち親子を含め、ヒラメ釣りフリークを乗せた大海丸は、5時半に亘理荒浜港より出船。
当日の状況
当日は台風19号の通過直後。波風は収まったものの、ウネリは高い状況下。濁りもきつく、あいにくのコンディションだ。
航程50分で漁礁が点在する水深30mのポイントに到着。山川大海船長からエサのマイワシが配られてゴーサイン。
1投目から本命ヒラメ64cm
アタリは遠いことを予想していたが、1投目から竿が大きく曲がった。宮城県南北のヒラメを釣り歩いている田中さんは「仕掛けをおろしたらすぐにきたので驚きました。ヒラメ釣りは食いついてからの駆け引きが面白いですね。はやる気持ちをおさえて早アワセしないように心がけています」と海況の心配をよそに64cmを釣り上げた。
ヨシ、続け!と船上のテンションは上がったのだが、ウネリは底物のヒラメにとって活性低下要因の主因。けっしてアタリがひん繁とは言えない我慢の時間が続いた。
110cmタチウオをキャッチ
前半の時間は、イナダやワラサにホウボウなどの海況の変化に食いが左右されにくいゲストが登場。
いわき市・杉浦さんは「狙いの本命はもちろんヒラメですが、この魚が釣れたのは嬉しいです。いろいろな魚が釣れるのも生きたイワシの効果ですね」と110cmのタチウオをキャッチ。
私の息子の真海(高2)はクロメバルを釣り上げ「今日はいつもと違うね、次は本命を狙うよ!」と竿先に集中。
悪条件下も良型浮上
しばし膠着状態が続いたが、9時過ぎごろから次第に海が穏やかになってヒラメが口を使い始めた。
同宿の大常連・本田さんは「海がよければ毎週末ヒラメ釣りに通っています。今シーズンもコンスタントに10尾以上釣っています。今日は底荒れでダメかと思いましたが、やはり魚影の濃さで釣れましたね」と後半は好転。
私もゆっくりと竿を誘い上げるとゴツン。海底から追いかけてきて食いついてきた2kgクラスをキャッチ。
当日最大の70cm登場
親子で釣行の尾本さんは「小さい前アタリのあとにいきなり引き込んだので驚きました。この感覚がヒラメ釣りの魅力ですね」と、当日最大となる70cmがネットイン。
数では、本田さんと私が4尾を釣り上げた。条件が揃わなかったなかでもこの釣果。次回は好条件を期待したい。
<週刊つりニュース関東版・菅野順也/TSURINEWS編>
大海丸
出船場所:荒浜港