【釣りに行ってはいけない日】を知ろう ギャンブル性の高い「大潮初日」は避けるが吉?

【釣りに行ってはいけない日】を知ろう ギャンブル性の高い「大潮初日」は避けるが吉?

釣り人は「絶好の釣り日和」を知ると共に、「絶対に釣りに行ってはいけない日」も知らなければならない。そこには個人的な感触も混じる。たとえば筆者は風が大の苦手だ。だから風が強い日は、完全に風裏に回れる場所でない限り、釣りにはいかない。その他、一般に釣りには向かない条件を紹介しよう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター井上海生)

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井上海生

フィールドは大阪近郊。ライトゲームメイン。華奢なアジングロッドで大物を獲ることにロマンを感じます。

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こんなときには釣り自粛

荒天時にはもちろん、釣りに行ってはいけない。多少の吹き降りは、むしろ釣っているその場ではきっかけになることがあるが、わざわざ雨が降っている日や風が強い日に釣りに行くことはない。気象に苦しめられた経験が重なってくると、危ない日というのは、家でジッとしていても、なんとなくわかるものだ。「ああ、今日はやめたほうがいいな」と。

また天災の後は、やはり釣りは自粛すべきだろう。その最たるものが地震だ。たとえば、距離的にずいぶんと離れたところで大地震が起きたとする。地震はこの日本において連鎖的に波及するものだ。どこかで大規模な地震が起きたときには、「まさかこっちは無関係だろう」とは思わず、絶対に釣りに出かけないようにしよう。

【釣りに行ってはいけない日】を知ろう ギャンブル性の高い「大潮初日」は避けるが吉?引き返すことも勇気(提供:TSURINEWSライター井上海生)

2024年には1月1日に北陸で大きな地震があった。あらためて被災地に哀悼の意を表し、また被災された方々の一日も早い日常への復帰を祈りたい。ところで、不謹慎なようだが、私はその日も偶然大阪で釣りをしていた。特に釣果が上向いたりすることもなかった。少なくとも地震の発生は、釣りを良くするきっかけにはならないようだ。

釣りは気象条件が5割

荒天後、荒天時、天災の後は、釣りに出かけないようにしよう。そして、その日その時の天候、風。釣れる・釣れないは、ほとんど気象にかかってくる。筆者は、新月・満月の月回りも入れれば、釣果の5割は気象で決まると思っている。

【釣りに行ってはいけない日】を知ろう ギャンブル性の高い「大潮初日」は避けるが吉?釣りは自然との戦いそのもの(提供:TSURINEWSライター井上海生)

次に述べる潮回りを考え含めると、実に魚釣りは8割がその日の環境・条件次第だ。当たり前のことだが魚も人も自然生物である。自然が自然と戦うのだから、その日の自然環境に何もかもが左右されるのは、もはや必然ともいえる。

悪い潮回りは避ける

豪雨の後の水潮は、話にならない。「今日くらいは大丈夫だろう」と思っていても、どうしたって水潮の日は釣れないものだ。2日以上の雨、または1日豪雨の後は水潮になると考えて、釣りは控えたほうがいい。水潮が解除されるのは、軽いもので2日後、豪雨が3日も続けば1週間はかかると考えよう。

【釣りに行ってはいけない日】を知ろう ギャンブル性の高い「大潮初日」は避けるが吉?なぜか小潮で爆釣日も(提供:TSURINEWSライター井上海生)

その他、一般の悪いといわれる潮回りは避けたほうがいい。若潮、長潮だ。また、ほとんど潮の動きがない、なんともメリハリのない小潮もあまりよくない。ただ、常に潮がカッ飛んでいる場所では小潮のほうが釣れやすかったり、時合いが長く続いたりもする。居着きのメバルが異様に反応するのも、なぜか小潮だったりするものだ。よって、小潮だけは例外的に、いつもよりイケる日もある。

ギャンブルの「大潮初日」

釣りにおける安心・安全が脅かされる危険な日、また釣果が期待できない日について紹介してきた。最後に、安全な気象条件が揃っていても、どちらに転ぶかわからない、いわゆる「ギャンブル」の日を紹介したい。それが「大潮初日」だ。ボートシーバスや青物では特に鬼門といわれる潮で、爆釣もあれば無反応もある。筆者としてはあえて賭けに出る必要はないと思うので、避けるべき、と考えている

以前、自らの船を所有していた先輩から聞いたことだが、早朝にマリーナまで行って海を見て、「ここまで来ても、何かマズイと思って出船しない日も年に10回はある」とのことである。それくらい慎重に見るべしということだ。事故は突然起きる。無事に釣るためにも、予測可能な危険は努めて避けたい。

<井上海生/TSURINEWSライター>