ひぐらしの鳴き声がよりいっそう濃くなる9月中旬、残暑というにはあまりにも暑い。しかし季節は確実に進み、釣りも秋の魚が釣れ始めている。シーバスはどうかというと、まだ産卵前の荒食いには程遠いものの、河川では良型が出始めている。筆者は最近1つの川へ通いこみ、それなりに良型シーバスを手にして来たが、今回は歩いて行けるような近場の小河川をメインに挑んでみた。最盛期に入りたてのシーバスとのファイトを、ここからお届けしよう。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター宮坂剛志)
秋のハイシーズン突入か?
混戦のプロ野球セ・リーグ、ついに巨人のマジック9が点灯した9月18日(大潮)今日は筆者の自宅から歩いて数分の小規模な河川へナイトゲームのシーバスフィッシングへ出掛けた。ここは最近川の拡張工事が終わり、川幅が広がって釣りがしやすくなった。
さっそく小さな橋脚周りをフローティングミノーで探りを入れる。かなり浅い河川だがシーバスの魚影は濃く、60cm級のシーバスがゴロゴロいるポイントなので期待が膨らむ。
すると、足元の小さな排水溝付近でベイトが何かに追われるように逃げていく。よく見るとシーバスが浮いていた。試しに目の前にフローティングミノーを落とすと、まさかのヒット!サイトで食わせた感じだ。かなり良型であったが、傷付いていたのですぐにリリース。驚いたが、活性が高くすでに秋のハイシーズンに突入しているのではないかと思うヒットであった。
良型を短時間で3匹ゲット!
こうなるとやる気も体力もアゲアゲだ。フローティングミノーを流れに乗せて橋脚の明暗部分へ流すとすぐにアタリがでる。さらに竿を立ててしっかり泳がせると、今度はしっかりフッキングした。とてつもなく引く、暴れる、ジャンプする。
かなり楽しませてもらったシーバスは、62cmの良型サイズだ。しっかりベイトを食べているのか筋肉質のかっこいい魚体だ。
さらに同じように流すと、今度は足元でヒット!これまた引きまくる。水面で暴れに暴れ、こちらは水をかぶって服がびしゃびしゃだ。しかし太っているわりに長さはなく、58cmだった。
いよいよ潮が引いてかなり浅くなってきたが、まだベイトが追われている。そこで、いつものフローティングミノーからリップレスタイプに変えると、すかさずヒット!これは文句なしの60cmを超えるシーバスだ。約2時間で連続で3匹、これで合計4匹のシーバスをキャッチし、本日の釣りを終了とした。
天候の急変に注意
今回は約2時間という短時間での釣りになったが、途中で天候が急変したのでしぶしぶ切り上げたものであった。というのも、雷が鳴り出し雨も強くなってきたので安全を考えれば当たり前のことだが、良型のシーバスが釣れた直後で迷いはあった。
しかし、これが危険なのだ。調子がいいときほど思わぬ落とし穴が待っていたりするのが釣りだ。この日のように魚が思ったより釣れて、さぁこれからだ!となっても、自然の脅威が迫っているなら潔く引くべきだ。
ましてや秋口は天候が変わりやすく、昼間晴れていても夜は雷雨やヒョウなど襲ってくることもある。釣行の際には天気予報に十分注意し、安全第一で秋の釣りを楽しもう。
<宮坂剛志/TSURINEWSライター>
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