堤防カワハギ釣りで【釣果がアップする誘い方とひと工夫】  同じ誘いを3回以上続けてはダメ?

堤防カワハギ釣りで【釣果がアップする誘い方とひと工夫】 同じ誘いを3回以上続けてはダメ?

堤防からのカワハギ釣りは、エサ盗り名人と呼ばれるカワハギとの知恵比べ。ある程度釣り方を覚えて2~3匹は釣れたものの、中々釣果を伸ばせない…そんな経験はないだろうか。今回は、堤防カワハギ釣りにおける「釣果アップの秘訣」と題して、著者が人より釣果を上げるために工夫していることを紹介しよう。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

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荻野祐樹

釣り歴は約25年。得意ジャンルは渓流釣りと、カワハギ・タチウオ・メバル(全て餌釣り)等。解りやすい!をモットーに発信していきます。

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カワハギは大変賢い魚

カワハギはそのすっとぼけた(失礼!)見た目に反して脳みそが大きく、大変賢い魚だ。ますはその事を改めて理解しておきたい。

学習能力が高い

著者の経験上、同じ場所で2~3匹釣ると、極端にアタリが小さくなる傾向にあると感じている。堤防釣りは船釣りと違って大幅な移動が出来ないため、対処法を持っているか否かで釣果に差がつくと言えるだろう。

堤防カワハギ釣りで【釣果がアップする誘い方とひと工夫】  同じ誘いを3回以上続けてはダメ?この顔でとても賢い(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

タナが変わる

最初は底で釣れていても、仕掛けが落下する途中で食ってきたり、時に着水直後から追いかけてくることもある。そのため、タナをきっちり見極めることが大切だ。

誘いに慣れてしまう

最初に釣れた誘い方をずっと続けていると、カワハギは慣れてしまうのか、誘いの間にエサをかすめ取ってしまう事がある。そのため、カワハギに見切られないよう、誘いのパターンを幾つか用意するなどの工夫が重要だ。

エサに慣れてしまう

ウソのようなホントの話だが、同じエサをずっと使用していると、そのエサの「攻略法」とでも呼ぶべき「エサの盗り方」をカワハギは学習してしまう。そのため、目先を変える意味でエサの付け方を変えてみたり、他のエサを使用するのも効果的だ。

誘い方のバリエーション

では、そんな賢い魚・カワハギに悟られないよう、著者が実践している誘いを紹介したい。ここに掲載した誘い方をローテーションするだけで、かなり大きな効果が得られるはずだ。

基本は上下動

著者は前回の記事で、「着水~着底までは糸フケを出さないようにする」と書いている。

では着底後はどうするのかというと、仕掛けを上下動させて、突然ピタっと止める。大抵はこの時にアタリが出るので、本アタリを見極めてアワセを決める、というのが基本の流れだ。また、手を止めることなく長時間(時に30秒~1分程度)上下動をしていると、焦れてきたカワハギが大きなアタリを出してくることもある。

タタキ釣り

こちらは船釣りでよく用いられるテクニックの一つ。やり方は、
1.釣り竿+両軸リールの場合、手首で竿をくるっとひっくり返し、ガイドが下になるようにする(スピニングならそのまま)
2.糸をピンと張った状態で、小刻みに素早く腕を動かしてシャクり、竿先を10cm程度震わせる。この時、底をコツコツ!と小刻みに叩いたり、仕掛けを細かく揺らすイメージ
3.急にピタっと止める、誘い上げを行う。

仕掛けが揺らされ続けることで、カワハギは思うようにエサが食べられず焦れてくる。そのため、3の時に大きなアタリが出ることが多い。これは誘いの中でも必須テクニックと言えるだろう。

堤防カワハギ釣りで【釣果がアップする誘い方とひと工夫】  同じ誘いを3回以上続けてはダメ?高活性時はダブルも多い(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

ハワセ釣り

こちらも船釣りのテクニックを応用したもの。まずは胴突き仕掛けと道糸の結節部付近に0.5号~1号程度のオモリ(大きめのガン玉や中通しなど)をセットして、そのまま仕掛けを投入。メインオモリが着底したら、竿を足場と平行になるように誘導し、中オモリが底に着くようにする。こうすると、仕掛け全体が底にペタっと寝かされた状態になるので、カワハギは底にあるエサを大きく吸い込まないと食えなくなり、大きなアタリが出るのだ。

これはエサを吸い込ませる事を目的とした釣り方なので、キツネ針でやると相性がいい。ただし、周囲に人が多い場合や、底が荒く根掛かりしやすいポイントでは避けた方が無難だ。

軽くキャストしてみる

穴釣り竿+両軸リールだと少々難易度は高いが、仕掛けの投点がズレるだけで、離れた場所にいるカワハギにアピールできる。また、真っすぐだった仕掛けが斜め向きになる事で潮流の変化を受けやすくなり、これ自体が誘いに繋がって遠方のカワハギを寄せる効果も期待できる。

この釣り方をする場合は、ハリスは極端に短いものではなく、やや長いもの(5cm~7cm程度)を使用するとより効果的だ。ただし、足元の根が荒い場合やカケアガリを攻める際は、根掛かりに注意したい。

堤防カワハギ釣りで【釣果がアップする誘い方とひと工夫】  同じ誘いを3回以上続けてはダメ?テトラ帯ではキャストが活きる(提供:TSURINEWSライター・荻野祐樹)

次のページでは誘い以外で釣果を伸ばす方法を紹介!