連日にわたる真夏日や猛暑日、梅雨も相まって非常に過ごしにくい日が続いている。皆さんはどうお過ごしだろう。私は日中の暑さを避け、最近はもっぱら夜のテナガエビ釣りを楽しんでいる。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・桑山卓久)
雨天のテナガエビ釣り
今回は7月12日、木曽川(愛知県愛西市・立田下手)のテナガエビ釣りを紹介する。
一般的にこの釣りは日中に楽しむ人が多い。日中の暑さのなかで効果的に釣る方法はないか。いろいろ考え、テナガエビの性質と梅雨の特徴を生かして「雨天」に狙うことを思いついた。
理由は次の2点。1つ目は、雨天は辺りが薄暗いため夜行性のテナガエビの活性は上がり、エサ取りのチチブやマハゼの活性は少し落ち着くこと。2つ目は、雨による気温や水温の低下は釣り人の暑さ解消やエビの活性アップにつながること。濁りが加われば、さらに活性アップにつながるとも考えた。
ポイント選びたい放題
当日は日中の満潮。幸いにも朝から小雨が降っている。この調査にはもってこいの日だ。午前9時に出発して立田下手のポイントへ向かうと、雨天ということで釣り人は少ない。ポイントは選びたい放題。すでに時合いに入っているため急いで準備に取り掛かった。
ノベザオ2.7mに岬オリジナル仕掛け(ハリ3号)。サオは3本使用。エサはイシゴカイだ。
満潮間近ということでブロックは程良く水に浸かっている。だが期待した濃い濁りではなくブロックが薄っすら見える程度。欲をいえばもう少し濁りが欲しいが、前向きにとらえてサオを出した。
現状把握のため手前から奥までのブロックの隙間を広く探る。濁りや雨の波紋により多少仕掛けの入れ難さを感じる。だがオモリをたたきながら位置を把握していく。
数秒もたたない間にウキがゆっくり水中に引き込まれる。その動きからテナガエビだと確信。ウキが止まったところでエサを食わせる時間を与え、ゆっくり聞き上げる。サオ先に小気味いい抵抗感。上がってきたのは手の長さを入れると20cmを超えるオス。いきなりの良型にビックリだ。
どんどん追加し100匹超え
残り2本のウキにも同様の動きが見られる。こちらにも20cmに迫ろうかという良型が掛かる。幸先の良いスタートだ。
ここからスタートダッシュ。思惑は的中し、テナガエビは高活性、対してエサ取りのチチブやマハゼは掛からない。どんどん追加していく。
1時間がたったころから雨脚が強くなったが、これから始まる下げの時合いを前に帰るわけにはいかない。やがて下げの時合いに入ると、予想を超えさらなる高活性に。雨のなかいつものような手返しとはいかないが迅速かつ丁寧にさばいた。
下げ始めて2時間が過ぎたころから少しペースは落ちたが、その後もコンスタントに掛かってくる。ある程度お土産ができたところで調査終了とした。釣果は3時間半ほどで21cm頭にテナガエビ102匹となった。
<週刊つりニュース中部版APC・桑山卓久/TSURINEWS編>
木曽川
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