メバルの大物狙いと意気込んだ。その想像もいろいろとして、策を組み立てた。しかし結果25cm以上と、この時期の自分のアベレージサイズと自慢してもいいサイズさえキャッチできなかった。屈辱とまでは言わないが、物足りない気分に終始した釣行をレポートしたい。
(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター・井上海生)
大阪南港メバリング釣行
4月最後の満月大潮、大阪南港での釣りだ。28日は南西の風が吹いているか吹いていないかという程度で、曇り満月。シーサイドコスモという光量が多いポイントを選んだが、バチ抜けは発生していなかった。いつものメバリングという風情だ。
タックルは7.1ftのメバリングロッドにPE0.3号を2000番スピニングリールに。リーダーは6lbと少し太めで、ワームは2inch以上、プラグを絡めて大物狙いでいく。もう5年見ていない尺メバルをひねり出すには、いつもと同じ攻め方ではいけないと強気の態度に出た。
深いレンジからスタート
18時20分ごろに釣り場に到着する。速やかにタックルを組んで、まだ明るい中でスタートした。最初は1gのタングステンヘッドに、ブラックバス用のワームでいく。これくらいの時間はまだメバルは浮上していない。オープンを含め、早めの巻きで回遊のメバルないし動き始めの居着きを狙った。
一尾が反応した。15カウントでフォールからの巻き出し反応。中メバル。このサイズが15なら、もう少し深いところに大物か?レンジをがんがん入れていく。するとシーバスがバイトした。最終的に獲りきれずフックアウト。
時合いの勝負が事実上これに終わってしまったのがもったいなかった。オープンをプラッギングしてみるが、たまに小さいバイトがくる程度。どうも魚全体が小さそうだぞ・・・・・・。
大物狙いで小物ばかり
大型を狙うためには、経験上、メバルはワームもプラグも大きめを使った方がいい。バス用のものを愛好しているが、アジ用の大きいのも使う。この日は最大2.5inchまで使った。それ以上まで大きくしなかったのは、2.5inchでどこのレンジをやってもショートバイトだったからだ。
なんということだろう。好調だった春のメバリング、この1週間で全く様相が変わってしまった。何をやっても小物がくる。2inchのワームを食いきらない。相変わらずチヌとキビレの邪魔も入る。25cm級、どこに行ったのか?はしご周りでレンジを探りながら固め釣りできたが、8尾に終わった。
最大24cm。まあまあではあるのだが、この境界を越えられないのは、何かしら「大物狙いで来たがゆえ」のジンクスを感じる。大きめのワーム、プラグ。つくのはすべて小物ばかりだ。どうも活性が低いのも気になった。
大潮周りも関係か?
途中からあれだけカッ飛ぶことで有名なコスモの潮も止まった。この日は満月回り大潮の初日。アタリハズレのムラが超大きい潮回りだ。しかしそれは、あくまで貧果の一因でしかない気がする。
おそらく何かが徹底的に変化してしまったのだ。群れごと大きいメバルが抜けた可能性もある。潮が大きいときに沖に行ってしまったか?水温は適水温14℃なのだが、アーリー・スタート気味だった今年は、一か月前にメバリング全盛が過ぎた感じもある。
表層に浮かなくなってきた最終盤
この日のメバリングは、テクニカルだった。その面白さもあるが、攻略しきれなかった残念さが大きい。大物狙いだった自分をいさめて、途中から表層打ちに切り替えて1時間の追加時間をプラスしたのだが、それでも反応が驚くほど少なかった。
活性が低かったのかもしれないが、この感じは、「メバリング最終盤」だ。近年絶好調だったせいで忘れていた。メバルは春の最終盤が一番難しい。スレて学習個体が多くなり、プレッシャーの蓄積で表層の魚になりきらない。満月回りは群れが散ってしまう。次の新月回りがラストだとしたら、事実上再来週の1週間しか時間がない。
しかし意外に私は魚に振り回されるのが嫌いじゃない。ハードモード攻略こそ、小物釣りの真髄とも言えよう。いくらでもやってみてくれ。この機会に自分を鍛えてやる。
<井上海生/TSURINEWSライター>