ヤエン釣りで【バラしを減らすコツ】 バラす原因も含めて釣りの工程ごとに徹底解説

ヤエン釣りで【バラしを減らすコツ】 バラす原因も含めて釣りの工程ごとに徹底解説

こんにちは、ナカイカです。皆さん、ヤエン釣りシーズン楽しんでいますか?今年はアオリイカの数も多そうで、アタリの数も期待できそうなシーズンです。そこで、ヤエン釣りに付き物の「バラし」を軽減するコツを紹介します。

(アイキャッチ画像提供:TSURINEWSライター松浦天彦)

アバター画像
ナカイカ

三重・福井でヤエン釣りをメインに、海釣りをしている釣人。春サイズ最高3.1kg、秋シーズン最高15杯。次の目標は4kgオーバーです。

×閉じる

堤防釣り 海釣り

春アオリ狙いのヤエン釣り

春のアオリイカのアタリは貴重なものです。地域や場所にもよりますが1日やって多くて4、5回な日も多いと思います。アタリ日ですと10回以上の時もありますが春では稀です。筆者は2016年10月からヤエン釣りをしています。始めた当初は何もわからず、アタリの半分はバラすほど下手くそでした。春シーズンで1日アタリ16回あり16回連続でバラしたほどです。

その日は半泣き状態で帰宅しました。現在は実践や工夫を繰り返して、アタリの8割を獲れるようになりました。そのコツを伝授したいと思います。

ひたすら通う

まず春・秋シーズン中はひたすら通い続け、ヤエン釣り以外の釣りはほとんどしませんでした。その日の釣行時の潮汐・風の情報アタリのあった時間とやり取りから取り込みまでの時間や行ったポイントなどをノートに記録もしていました。

ヤエン釣りで【バラしを減らすコツ】 バラす原因も含めて釣りの工程ごとに徹底解説釣りノート(提供:TSURINEWSライターナカイカ)

それ以外には釣り場でヤエン釣りの人との交流やSNSで知り合った方と釣りに行ったりしました。特に上手い人の話と、やり取りの動きは非常に参考になりました。中にはヤエンを自作している人がいましたので、筆者も自作ヤエンに挑戦しヤエンの重さや第一支点をもった時の角度、針の数や種類を変えたりと工夫を凝らしたヤエンを作ったりしています。

このように色々創意工夫をしていくうちに、キャッチが現在8割以上になりました。そんな経験から、まずはバラす代表的な3つの原因から解説していきましょう。

バラしの原因1:ジェット噴射を勘違い

ヤエン投入後にアオリイカがジェット噴射をすることがあると思います。このジェット噴射をヤエンが掛かったと勘違いするパターンです。この時はヤエンが掛かっていることはあまりなく、ヤエンが近づいてきてアオリイカが逃げただけです。

ラインを送らず、リールを巻き続けるとアジを離されバレます。ヤエン投入後もアオリイカがジェット噴射をしたらラインを送りましょう。ちなみにアオリイカにヤエンが近づいた時は1回か2回のジェット噴射でラインを送れば走り続けることなく止まります。連続で走り続ける場合はヤエンが掛かっているパターンです。

バラしの原因2:ヤエンが届いていない

ヤエンが届いてないのにアワセを入れるのもバレるパターンで、強く引っ張られアオリイカが違和感を感じ離すパターンです。これは周りのヤエン師の方を見ているとヤエン投入後の時間でヤエン到達を判断している方が多い気がします。

バラしの原因3:障害物の影響

春の時期に多いのは海面に漂っている流れ藻が絡まりラインがぐちゃぐちゃになったり、ヤエンが進まなくなったりしてバラすパターンです。これは、小まめにチェックしてアタリ前に事前に防ぐしかありません。

ヤエン釣りで【バラしを減らすコツ】 バラす原因も含めて釣りの工程ごとに徹底解説漂うゴミにご注意(提供:TSURINEWSライターナカイカ)

アタリ後に藻が絡んだ場合も除去してからやり取りに専念しましょう。ヤエンが進むから大丈夫とどんなに小さい藻でも一緒にヤエンを送り込むと、ヤエンではなく近づいてくる藻に違和感を感じアオリイカはアジを離しますので注意です。筏限定ですが、筏を係留しているロープにも注意が必要です。

基本の対策

バラす原因が理解できたところで、バラしを防ぐための対策をまずは基本から解説します。

針とラインの結びのチェック

針とラインの結びの強度のチェックは他の釣りでも言える基本中の基本で、結んだ後引っ張って解けないか切れないかと確認をしっかりしましょう。

ラインの傷、折れなどのチェック

これも他の釣りと同じで、ラインに傷がついてないか、折れがないか確認しましょう。特に一度アオリイカを釣ったあとは要チェックです。

ヤエンの選定と針先チェック

釣行前にヤエンの針先が鈍っていないかチェックしましょう。針先を爪に引っ掛けて滑らなければ鈍っていません。滑る場合は針先が鈍っておりヤエンの買い替えを推奨します。

ヤエン釣りで【バラしを減らすコツ】 バラす原因も含めて釣りの工程ごとに徹底解説針先のチェック(提供:TSURINEWSライターナカイカ)

柔らかい体をしているイカとはいえ鈍った針ではしっかり掛からずバレる原因となります。ヤエンのサイズも時期に合わせて選定しておきましょう。春はM~LL、秋はS~Mが基本です。

ドラグのチェック

ヤエン釣りは頻繁にドラグ設定を変える釣りです。置き竿でアオリイカのアタリを待つ時は手で引っ張ってスルスル出ていく待ちの状態、アタリ後寄せのときはドラグを締めた状態(筆者はドラグフリーの状態でスプールを抑えて寄せるのを推奨)、ヤエン投入後はドラグを締めた状態と頻繁にドラグを変えます。特にキャスト直後は必ずチェックを。

こまめにアジの状態をチェック

アジをキャストした後、そのまま放置をしてはいけません。こまめにアジをチェックしないと藻に絡んでいたり、根に入り込んでいたり、ラインが根に引っ掛かっていることに気付かずせっかくのアタリをトラブルでバラしてしまう可能性があります。こまめにアジの状態を確認するようにしましょう。

寄せる時の対策

アオリイカのアタリがあり寄せに入る時間は、人によって様々だと思いますがアタリの最初のジェット噴射が止まってすぐに寄せ始めるのをオススメします。理由はアオリイカを早めに寄せることによって早めにヤエンが投入でき、ヤエンを送る時間に余裕ができるからです。

しかし、アオリイカがアジを抱いてすぐはまだ警戒状態ですので、ゆっくり竿の力のみで寄せましょう。腕の力と竿の力両方で寄せようとすると、かなりの確率で走られますしアジを離される危険性が高いので注意です。

縦+横の動きで寄せる

寄せる時、最初は竿を平行もしくはやや下げた状態で竿を自分の横90度になるように寄せ、その後竿を自分の上に来るよう縦に寄せます。そうすれば竿を上に寄せる縦だけの動きより、より多く寄せれます。この寄せる時の注意点はゆっくり竿の力で寄せつつそこに腕の力を入れて寄せます。

この竿と腕の力、両方のバランスが大事で力が入りすぎ重みが乗りすぎるとアオリイカは違和感を感じジェット噴射で走ります。この竿に重みが乗りすぎてアオリイカが走る感覚を覚えて、ギリギリの力で寄せるとあまり走られることなく寄せることができます。

走ったらラインを送る

アオリイカがジェット噴射で走ったらまず竿でついていき、そして足りない分をラインで送りましょう。何mと沖に出られると不安に思うかもしれませんが一回の走りではそんなにラインは出されていません。ここでなんとか走りを止めようと止めたりテンションをかけすぎるとアジを離されますので注意です。

大型は大胆に寄せる

1.5kg以上の大型のアオリイカはアジの捕食スピードが速く時間との勝負になります。しかし、捕食スピードが速いということは食べることに夢中になり警戒心が薄れるということです。また大型のアオリイカを寄せようとするとかなりの重量が竿に伝わってくると思いますが、竿と腕の力でかなり引っ張ってもアジを離されることはあまりありませんので大胆に寄せましょう。

アジを離されることを恐れない

アオリイカにアジを離されることを恐れてはいけません。なぜかというと、アオリイカは一度抱いたアジへの執着心がかなり強くすぐにまた抱き直してくることがほとんどです。

寄せのときにアジを離されてたら、そのままにしておき再度抱いてくるのを待ちましょう。ただ、再度抱き直してすぐは警戒心があがっているので寄せずにしばらく竿を張ったままにし、その後竿の力だけで少し寄せて走らなければ再度寄せ始めましょう。

次のページでヤエン投入時の対策を解説!