これまでの人生、自己目的(釣り)の為にさまざまな手を使ってきた私。状況に応じて嘘も方便、必要なスキルであると言えるだろう。まだウソをついたことのないあなたも、明日から使える(?)私のウソをご紹介
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(基本編)身内の体調不良
私は独身なので「明日釣りに行きたい」など家族の許可などは基本的に必要が無い。それでも嘘をつかなければならない(?)時もあった。
それが「休日出勤を求められた時」である。インフルエンザで翌日の人員が足りず急遽出勤を1名募ることになったのだが、あいにく翌日は釣りの予定があった。そんな私は「実は…祖父の具合が良くなくて明日見舞いなんです…」と深刻そうにウソをついた。勤務態度良好だったため特段不審がられることもなく、無事、休日を勝ち取り磯へと向かうことが出来た。
(応用編)落語「時そば」の応用
3年前実家にUターンした際、私の竿が10本程度あったのだが、これに加えて亡父の竿が20本あった。これだけの本数があるとさすがに部屋も手狭である。なおかつ母からは全部私のものだと思われている。新しい竿を買おうかと考えていた時期に、母から「いい加減、和室から釣り竿片付けてよ」の一言が。いよいよ手を付けなければならない時が来たか…。
私は釣り竿を売ったのだが、亡父の竿を20本、私の竿を2本手放した。さらに売った金でショアジギングロッド1本新調した。計算上は、「30本―22本+1本=9本」で、実質21本減らしたことになる。落語の「時そば」のような錯誤である。減った数が大きかったこともあり、竿を購入したことは母にはバレなかった
(エキスパート編)現在の私はこんな感じ
アタリが多く、釣りが楽しくて辞め時を見失った時があった。昼12時には用事があり、10時には釣りをやめる必要がある。しかしアタリは多いが、なかなかヒットせずモヤモヤしていて、釣りをやめたくてもやめられない。時間は既に10時、いい加減動かなければならない。
そう思った私は友人に電話、「カマスが釣れてるから今日は行けない!」と。前述、いろいろ書いたがウソをつくよりも正直に言ってしまうことが早いと思っていて、最近は正直に言ってしまうことが多い。
後日友人にはカマスの一夜干しを納品し、友人との仲は守られた。
(番外編)友人につかれたウソ
ミドルクラスの竿で充分と思っていた頃の私に、友人が「ハイエンド機買っといた方が資産にもなるよ」「所有欲も満たせるし、要らなくなった時にリセールも高いよ」と。あの時そう言われて買ったハイエンドショアプラッキングロッドだが、初下ろしの瀬渡し先でコケて、初日で傷。リセールどころの話ではなくなってしまった。
あの時買ったハイエンドショアジギングロッドだって、根掛かりで切れたスプリットリングが竿に直撃し穂先破損。身の丈に合った買い物をするべきであると痛感した私だった。
<野口昭伸/TSURINEWSライター>