砂浜の貴婦人こと、シロギス(以下キス)。山陰では、夏から秋に季節が移り替わるころに産卵期となる。キスが浅場に集まって来ている。さらに産卵が終わると、冬に備えてエサを荒食いする。水温が下がるまでは、キスの活性が高く、浅場で狙える絶好の季節なのだ。今回は、キスを砂浜からの「ちょい投げ」で狙ってみたいと思う。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース西部版APC・中濱友也)
弓ヶ浜で投げキス釣り
9月3日、中潮。釣り具店で40gほどの青イソメを購入。午前6時ごろに鳥取県米子市の弓ヶ浜に到着。砂浜でのキス釣りは、遠投しないと釣れないと思われがちだ。しかし、この時期は、浅場までキスがやって来る。当日も波打ちギワを観察するとキスの姿が群れで確認できた。
釣り方は、ちょい投げ。ルアーロッドやコンパクトロッドなどを使い仕掛けをちょいと投げる。シーバスロッドにPEライン1.5号を巻いた中型スピニングリールを装備。先イトを付けて、ジェットテンビン12号に市販の仕掛けを取り付けた。
市販の仕掛けは、エサの付け替えやトラブル防止などを考慮してハリの本数が2本のものを使用した。ハリのサイズは流線形の11号。エサをハリにつけるときは、なるべくハリを隠す。出すのはハリ先のみ。また、ハサミで青イソメをカットすると体液が出て集魚効果がアップする。
最大22cmで本命40匹手中
仕掛けをキャスト。ちょい投げでも、50m以上は飛んだ。仕掛けが着底したら、ロッドを横にゆっくりと引っ張る。そして、ロッドを元の位置に戻し少し停止。これを繰り返す。海底をテンビンでズリズリとするイメージだ。
海底をズル引きしているとコツコツとアタリがあったので軽くアワセを入れる。掛かったようなので一定のスピードで取り込む。17cmほどの本命。続けて20cmの良型やダブルヒット。1投1尾、いや2尾。足元までキスの群れが追っかけてくるほどの高活性だ。3時間ほどでエサを使い切って納竿。40尾の釣果で、そのうち20cm以上は15尾ほどだった。最大は22cm。食べる分とハリをのみ込んだ魚以外はリリースした。