2月12日、厳しい寒さが和らぎ日中は最高気温15度と暖かくなったこの日、三重県・紀北町にある海上釣り堀・正徳丸に行ってきた。今回は初めての単独釣り堀釣行。いつもは釣友とエサやタナなど情報を共有しながら楽しんでいるが、今回は全て1人で行うので少し不安な釣行だ。
(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・関口真稔)
海上釣り堀「正徳丸」へ
最近は底のネットが見えるほど潮が澄んでいて釣りづらいように感じるが、釣行前日に雨が降ったため少し濁りが入っているそうだ。釣り座は抽選で、抽選番号が19組中19番だったので、残った場所が釣り座となった。
釣り座に入って仕掛けを準備していくが、最後の入場だったので開始までの時間があまりない。急いで準備するなか、探れる範囲のタナだけは正確に測った。海上釣り堀では、タナがズレると全然釣れなくなってしまうので、いつもこれだけはしっかりやっている。
今回用意したエサは、マルキユーのマダイイエロー、マダイスペシャル、マダイストロング、魚かしのシマアジダンゴ、にごりダンゴ、浜市の冷凍イワシ、シラサエビ、アオイソメだ。
まずはマダイ4匹キャッチ
釣り開始の合図がありスタート。まずはマダイスペシャルで底から70cmほど上げたところで止めてみる。仕掛けがなじんだとともに幸先良くアタリがあったが、釣りたい気持ちで焦ってしまい、アワセのタイミングが合わず素バリを引いた。
エサを付け直して同じタナに入れると、すぐにアタリがある。今回は焦らないようにしっかりアワせて難なくキャッチ。釣り堀の1匹目はいつでもドキドキする。
次はマダイイエローで同じタナを狙っていくと、またアタリがある。しっかりアワせたが、巻いてくる途中にハリが外れてしまった。やり取りが雑になってしまったのだろう。
もう一度同じエサで同じタナを狙うがアタリはない。タナを少し落として左右に少しだけ誘いを入れるとアタってきた。しっかり掛けるが、これまたハリ外れ。食い気はあるが、食いが浅いため掛かりが浅くよくバレる。しかしアタリはあるので、魚が興味を失ってしまわないようにエサをローテーションしながら次を狙う。すぐにアタリがあり、今回は少しアワセのタイミングを遅らせて丁寧なやり取りを心掛け、なんとか2匹目をキャッチした。
その後もどんどんエサをかえ、タナをかえて朝の時合いではマダイを4匹釣り上げることができた。アタリの数に対してキャッチした数が少ないのが少し残念だが、気持ちを切り替えよう。
ウキ釣りでシマアジ手中
ここまではミャク釣りで狙っていたが、ウキ釣りのお客さんは枠の中央でよくアタっている。エサは黄色の練りエサのようだ。
それを見て、私もウキ釣りに変えてタナを取り直し、マダイイエローで中央を狙うとアタリがあった。一人釣行なので、人の仕掛けやエサを見て情報を得る。大事なことだ。
やがて放流時間がやってきた。放流後は青物の活性が一気に上がるので大チャンスだ。早速ハリのサイズを大きくして冷凍イワシを付けてやってみると、エサに興味を示すが見切ってしまう。少しつぶしてみたり、切って小さくしてみても同じような反応だ。
あれこれ試していると足元にシマアジの姿が見えた。すぐにマダイイエローで狙うと、エサが消えた。シマアジが食ったのが見えていたので、すぐにアワセを入れる。口切れが怖いので慎重にやり取りしてキャッチした。
シラサエビの房掛けでワラサヒット
青物がずっと目の前を泳いでいるが、どのエサを落としても目の前で見切って行ってしまう。シラサエビへの反応が良かったので、シルエットを大きく見せるために房掛けにしてみた。すると今まで見切っていたのは何だったのかと思うほど違和感なく口を使った。すぐにフッキングを入れて「青でーす!」とコールする。力強い引きに耐えると、上がってきたのは立派なワラサだった。
青物狙いは、アジやサッパ、マイワシなどの生きエサに加え、冷凍カツオなども釣果アップにつながる。いかにたくさんの種類を持参してローテーションできるかが釣果のカギとなる。