堤防ルアー釣りで30cmキジハタ手中【三重・霞ケ浦ふ頭】 カニ型ワームで狙い撃ち

堤防ルアー釣りで30cmキジハタ手中【三重・霞ケ浦ふ頭】 カニ型ワームで狙い撃ち

かつては幻と言われた伊勢湾奥のキジハタ。それが最近は数も増え、狙って獲れる魚になりつつある。アジ狙いで三重県四日市市の霞ケ浦ふ頭に釣行した際、うれしい外道としてヒットしてきたので、日をあらためて狙ってみた。

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(アイキャッチ画像提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

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霞ヶ浦ふ頭でライトゲーム釣行

現地に到着したのは11月2日の午後7時半。早速PEライン0.18号のメバルタックルに1.5gのジグヘッドを結び、マルキユーのパワークラブをセットする。キジハタ相手になめたタックルだと思われそうだが、もちろんこれには理由がある。

キジハタのポイントといえば一般的にはテトラ帯などのイメージだが、今回狙うのは足場のいいふ頭周り。底さえ切ってしまえば根ズレの心配もない。しかも、ガチなタックルで狙っている周りアングラーより、アジ狙いの外道でヒットするケースの方が多いような気がする。

堤防ルアー釣りで30cmキジハタ手中【三重・霞ケ浦ふ頭】 カニ型ワームで狙い撃ち霞ケ浦ふ頭でヒットしたキジハタ(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

もちろんガチのアングラーは狙っているサイズが違うので、ヒットが少ないのも当然ではある。数が増えているとはいえ、それは主に中小型の話。大物に限定すれば、まだまだ高確率とはほど遠いターゲットなのだ。

前回釣れたキジハタは20cm強だったが、キャッチした際に口の中から小ぶりのカニを吐き出した。そのカニをジグヘッドに付けて投入したら同寸がもう1匹釣れたので、今回はそれをヒントに作戦を立ててみた。

リフト&フォールで誘う

狙うのは捨て石周りと岸壁際。小さなカニのワームをボトムレンジまで送り込み、クロダイを狙うようにフワフワとリフト&フォールで誘っていく。当然ながら重いジグヘッドは使えないので、必然的にタックルもライトになる。

キジハタに限らず、根魚は広く探ってナンボの釣りだ。心配なのは根掛かりだが、これが意外にも少ない。というのもワームの幅が広いので、ジグヘッドの硬い部分が障害物にスタックしにくいのだ。そのため、荒い捨て石周りも大胆に攻めることができる。

例年ならそろそろカサゴが活発化してくる時期なのだが、今年は接岸が遅れているのかアタリ自体は決して多くない。とはいえ、それはアタリが出れば高確率で本命ということでもある。

移動しながら丁寧に探っていくと、壁際での着底間際に怪しい違和感があった。底から軽く持ち上げ、再びフォールさせると明確なアタリ。これはもしや?

狙い通り30cmキジハタ手中

軽くテンションをかけ、重みが乗ったことを確認してアワセを入れると無事にヒット。レギュラーサイズのカサゴとは違う重量感に期待は高まる。

そのまま一気に底を切り、あとは慎重に巻き上げて抜き上げ成功。キャッチしたのは30cmほどの本命キジハタ。大物ではないが、まずまずのサイズだ。狙い通りの展開に笑みがこぼれる。

この魚も、地面に置いた途端2匹のカニを吐き出した。早速それをエサにしようかと思ったが、すでにかなり消化が進んでいるようだったのでワームで続投する。

堤防ルアー釣りで30cmキジハタ手中【三重・霞ケ浦ふ頭】 カニ型ワームで狙い撃ちキジハタが吐き出したカニと使用したワーム(提供:週刊つりニュース中部版APC・浅井達志)

その後も同様に探っていくが、カサゴらしい小さなアタリが2度ほどあっただけでヒットとはならず。残念ながら、ここでタイムアップとなってしまった。

今回は短い時間だったため探れる範囲も広くはなかったが、20~30cmに限定すればかなりの確率で狙えると実感できた。今後はカサゴなど他の根魚がシーズンインし、底の釣りも賑やかになる。キジハタだけを選んで釣るのは難しくなるが、まだまだ水温が暖かいうちは期待できるだろう。

釣果は清蒸鮮魚という中華風の蒸し物にしたが、これがもう絶品。冬の釣り物が始まる前に、また狙ってみたいターゲットだ。

<週刊つりニュース中部版APC・浅井達志/TSURINEWS編>

▼この釣り場について
霞ケ浦ふ頭
この記事は『週刊つりニュース中部版』2022年12月16日号に掲載された記事を再編集したものになります。