亀山湖の概況
舟釣り両マッシュで大型を狙うのが主流の釣り場だが、実は陸っぱりも可能なのをご存じだろうか。盛期はジャミで釣りにならなかったポイントも、水温低下とともにヘラのアタリを楽しめるようになる。舟釣りほどの大型は期待できないが、それでも40cmクラスなら十分狙える。
春の乗っ込み期ばかりに焦点がいきがちの亀山湖の陸っぱりだが、これから水温が低下する真冬も面白い。とくに水深が浅いエリアの午後は本命の確率が上がり、時には尺半超も顔を見せる。
過去の取材でも厳冬期に長崎キャンプ場の浅場で40cm超の数釣り(一日で10枚前後)を記録したこともあったし、記者が知る限り陸っぱりでの最長寸(50cm超)は正月明けだった(押込地区湖畔公園の東屋下)。
近年は台風などの影響で以前よりも水深が浅くなったエリアが多い。水温低下=深場は通常の釣りであり、やはり大型を狙うのであれば晴れた日の浅場の午後。さらには北風が吹き荒れ、水面が波立つようであれば、なお理想的だ。
ポイント
亀山湖のポイントを紹介しよう。
サッタ下(笹地区の湖畔公園)
久留里街道を鴨川方面へ直進し名殿信号を過ぎて、さらに一つ目の信号(左側に出光GS)を直進した先の左側に鳥居があるので、その先を左折すると最奥にトイレのあるきれいな駐車場がある。釣り場はその下。灰色の塩ビパイプがあるので、その周辺がお勧め。
水深は竿18~21尺で3~4本前後。水深が深いので大型外道がハリ掛かりしやすいが、よくエサ打ちされているエリアなのでウキは動く。
押込地区・湖畔公園
通称・東屋。同GSがある信号を左折し、ようこそ亀山湖への看板(右折車線あり)を右折。一つ目の橋を渡った先の左側を左折すると、突き当たりにトイレのある駐車場がある。ポイントはその奥の東屋前(以下A)か、遊歩道を左に歩いた先の先端角(以下B)。また東屋右側の直線エリア部分(以下C)も面白い。
水深があるのはBで竿18尺なら2本前後。次にCで1本~1本半。もっとも浅いのはAの東屋前で竿21尺でも1本前後しかない。なおBは角付近がよく、左(赤い橋寄り)にいくほど根掛かりが多い。
長崎キャンプ場
名殿信号を左折し約4km先にある神納橋を渡ってすぐを右折。その先のY字路を右方向に進むと広い駐車場に出る。ポイントはその真下にある木製ベンチ周辺(以下D)。またはスロープを降りた先の本湖側(以下E)。なお長崎橋を境にして右側(Dを含む下流側)は3月15日~5月末まで禁漁。
Dは厳寒期にお勧め。水深は竿15尺以上で80cm前後。現状は水温がまだ高めで、マブナやジャミが多い。Eは台風の影響で以前よりも水深が浅くなり、とくにD筋との合流点付近は激浅。やるなら合流点から上流方向へやや離れた本湖打ちがいいだろう。水深は竿18尺で1本半~2本。